文字サイズ
自治体の皆さまへ

健康コラム 知って得する血糖値のはなし

12/34

長崎県新上五島町

新上五島町には、糖尿病予備群の人が多いことをご存知ですか?
40歳以上の方で糖尿病予備群の方は、70%を超えているんです!長崎県の平均は50%、県内の離島では高くても55%程度なので、この数値がいかに高いかが分かると思います。今回は、そんな糖尿病に関係の深い、「血糖値」についてのお話しです。
ジュースは砂糖のいっぱい入っとっけん、飲み過ぎには気を付けんばいかんよ~

■血糖値とは?
食事によって体内に入った糖は、小腸で吸収され、血液を通して全身に運ばれ、主に体や脳を動かすエネルギー源として使われます。血糖値とは、このようにして血液中に取り込まれた糖の濃度のことをいいます。

■血糖値が高くなると、どうなるの?
血糖値が高くなると、すい臓から「インスリン」という血糖値を抑えるホルモンが分泌され、数時間で元の血糖値に戻ります。しかし、運動不足や肥満といった生活習慣の乱れなどが原因で、インスリンの分泌が不足したり、分泌されたインスリンが上手く働かないと、血液中の糖を下げることができず、血糖値が高い状態になります。その結果、糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などといった、生活習慣病の原因となる可能性があります。

■血糖値を急激に上げないためには
(1)毎食、「主食」+「主菜」+「副菜」をそろえてバランスよく食べましょう
主食(ご飯やパン、麺類、いも類)、主菜(肉や魚、卵、大豆製品を使ったおかず)、副菜(野菜を使ったおかず)をそろえることで栄養が偏りなくとれます。麺類を食べる時はご飯は食べないようにするか、少量にしておきましょう。

(2)「食物繊維」を摂りましょう
食物繊維は、糖やコレステロールの吸収を緩やかにし、お通じを良くする働きがあります。白米を大麦やもち麦入りに、パンを全粒粉やライ麦パンに変えるだけでも効果があります。
おすすめの食べ物:ネバネバする食べ物(海藻、オクラ、モロヘイヤ、納豆)、穀物(大麦、もち麦)、豆類(大豆、きなこ)

(3)「食べる順番」を意識し、主食は最後に食べましょう
ごはん、麺類、パンなどの炭水化物(主食)には、糖質が多く含まれるため、最初に食べると血糖値が急上昇します。先に食物繊維の多い野菜を食べ、次にタンパク質を多く含む肉や魚、卵、大豆製品などを食べることで、胃の活動が緩やかになり、糖の吸収を抑えることができます。

■健康診断で分かること
血糖値が気になる方は、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値を確認しましょう。HbA1cの値が5.5以下が正常値とされており、5.6以上が糖尿病の予備群、6.5以上になると紹介状が出て、病院の受診を勧められます。(町内に住む40歳以上の方の約70%が、HbA1cの値が5.6以上です。)健康診断のご予約、ご相談は健康保険課までご連絡ください。

問合せ:健康保険課健康増進班
【電話】53-1163

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU