新年のごあいさつ 新上五島町長石田信明

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明けましておめでとうございます。
町民の皆様におかれましては、健やかに清々しい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。また、日頃より町政の推進に温かいご理解とご支援を賜り深く感謝申し上げます。
世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、昨年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。3年余り続いたコロナ対策は大きな節目を迎え、感染拡大前の日常に戻りつつあります。
新型コロナウイルス感染症は、私たちの生活を一変させ、その感染力の強さから、あらゆる場面で我慢を強いられてきました。その度に、感染防止対策につきまして、町民の皆様や事業者の方々に辛抱強くご協力いただきましたこと、また、感染リスクがある中で、医療従事者やエッセンシャルワーカーの皆様が、その手を止めることなくそれぞれの業務に従事くださいましたこと、心より感謝を申し上げます。
新型コロナウイルスの5類への移行に伴い、本町におきましてもクルーズ船の寄港をはじめ様々なイベントが再開され、県内外から多くの観光客にお越しいただけるようになりました。今後も一人でも多くの方に、自然や文化遺産、食をはじめ、新上五島町の魅力を知っていただくとともに、町外の関係人口を増やすことで、地域の活性化を図りたいと考えております。また、燃油・資源価格が高騰し、円安も重なり物価が上昇し続けるなど、経済的に厳しい状況が続いています。町としても、国、県の動向を注視しながら、交付金等を最大限活用してあらゆる施策に取り組み、地域経済の早期立て直しに向けて全力で取り組んでいく所存です。
本町の最重要課題である人口減少・高齢化対策につきましては、令和6年度に第2次総合計画が最終年度を迎えるため、現在その総括を行いながら第3次総合計画を策定すべく、審議会で協議を重ねていただいております。この総合計画において定める、町が目指す姿のひとつである「安心で魅力ある『定住のしま』」を実現させる施策として、現在、屋内遊戯施設「こども未来交流センター(令和6年度中完成予定)」の建設を進めています。旧今里小学校を利用し、遊び場を通した子どもの発達の促進、子育て世帯や地域との交流ができる「子育ての拠点施設」として整備することで、「子育て世帯が住みやすい町」の実現を目指します。
また、8月には新町が発足して20年の節目を迎えます。この20年を振り返りますと、山積する課題に紆余曲折し、時に苦渋の決断を行うこともありましたが、町民皆様はもちろんのこと、各方面、関係皆様方の支えがあって、本年を迎えることができました。これまでのまちづくりに賜りましたご支援、ご協力に改めて感謝し、20年という節目を町民皆さまとともにお祝いしたいと考えております。
これからは、町のさらなる飛躍に向け、変革の時代に柔軟かつ的確に対応していかなければなりません。町民皆様が「住み続けたい」と実感し、また、多くの方から「訪れたい」と思っていただけるよう、職員一同、決意を新たに使命と責任を自覚し、活力ある住みよいまちづくりに邁進してまいりたいと存じます。
結びに、新年が皆様にとりまして幸多き素晴らしい一年となりますよう心から祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。