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自治体の皆さまへ

施政方針 新上五島町長石田信明(1)

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長崎県新上五島町

町制20周年、節目の年となる今年度。「しごとを創る」、「ひとを育てる」、「まちを守る」という三本柱を政策の基本とし、あらゆる制度を活用しながら、コロナ禍を経て動き出した地域経済の更なる向上を目指します。また、祭りや伝統行事・食文化の継承をはじめ、地域のコミュニティを活性化させ、人と人との繋がりを大切にした、子どもから高齢者まで安心して暮らし続けることができる「賑やかで楽しいまち」となるよう、町民皆さまとの協働のもと各種施策に尽力していく決意です。

■企画
まちづくりの指針となる「第3次新上五島町総合計画」を、今年度、「デジタル田園都市国家構想の実現に向けたまち・ひと・しごと創生総合戦略」と一体的に策定します。関係人口の創出・拡大事業では、上五島トレイル大会の開催をはじめ、公民連携シェアスペースの整備に向けた誘致戦略を策定するほか、町の未来についてブレインストーミングを用いアイデアを募り、島の課題解決を目指す交流サイトを運営します。新たな取組としては、地域住民と外国人技能実習生をはじめとした外国人住民が、相互理解の上で安心して生活できるまちづくりにむけ、意思疎通を図ることができる地域おこし協力隊を任用して、多文化共生を推進します。

■地域づくり
若者定住や移住対策は、これまでの取組に加え、地域おこし協力隊を軸とした移住者目線での移住相談体制の強化を図ります。移住定住促進住宅は、5月末までに3棟24戸全ての改修を終える予定ですので、4月から入居者の募集を行うと共に、駐車場整備も含め外構工事を行います。
交通面では、これまで実証運行を行ってきたSmartGOTO(予約型乗合タクシー)が、実証運行を終え本格運行へ移行します。将来に渡り持続的な運行を可能とするために、運行事業者らによる協議会を立ち上げ、ドライバー確保対策などにも取り組みます。

■地域福祉(高齢者・障害者)
誰もが安心して幸せに暮らすことができる「我が事」「丸ごと」の地域共生社会づくりに取り組みます。地域福祉センターの運営や老人クラブの活動、高齢者スポーツ大会の開催、地域が自主的に行う敬老事業などへの支援を行い、共に支え合うことができる交流の場の提供に努めます。

■国民健康保険・介護保険
今年度の標準保険料率の改定では、保険料の解り易い丁寧な広報に努め、理解を得られるように周知を図ります。現行の保険証は、本年12月2日から新規発行を終了することが決定されていますので、マイナ保険証に対する被保険者の不安解消に努めます。
介護保険も国民健康保険と同様に、増加する保険料の抑制をはじめ介護サービス提供体制の維持など様々な課題はありますが、介護事業への就労支援、特定技能等の外国人介護人材制度、介護ロボットの導入制度を活用した人材確保・育成の支援などの長崎県の事業と連携しながら課題解決に取り組み、「助けあい、支えあい、育む、人と人、世代をこえてつながる地域づくり」を目指します。

■児童福祉・母子保健
今年度から、児童福祉機能を持つ子育て支援班と母子保健機能を持つ母子保健班をこども家庭センターの機能を有する部署として統合し、職場内の横の連携をより深め、子ども・子育てに関する各種事業を一体的に推進します。また、子育て環境の充実に向けた最重点施策『こども未来交流センター』の開設に向け各種整備事業を行うと共に、運営方法などソフト面の協議も行い、子育て世代にとって魅力的なまちを目指します。母子保健では、妊娠期から産後まで切れ目のない伴走型の支援を行う産後ケア事業や妊産婦に対しての交通費等の拡充を図ります。

■保健衛生・医療
健康寿命の延伸にむけ、生活習慣の改善、生活習慣病の発症予防及び重症化予防に取り組みます。受診率が低下している各種がん検診・特定健診は、集団健診や夜間・休日健診の機会を増やし、働き盛り世代への受診勧奨に努めます。新型コロナウイルスワクチンは本年4月以降、インフルエンザ等の予防接種と同様に費用が原則有料となります。予防接種については今後も各医療機関と連携し、国の動向を確認しながら、適切な接種体制に備えます。
上五島病院の建替えは、予定されている令和8年度中の開院を目指し、地元自治体としての責務を果たします。また、ヘリによる医師搬送を行うRIMCAS事業、産婦人科医師の2人体制の維持、長崎大学病院から視能訓練士を派遣する事業を引き続き行い、医療提供体制の維持に努めます。

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