「お酒を飲みすぎると肝臓を悪くする」と聞いたことがある方は多いと思います。それは本当です。お酒を飲みすぎると、肝臓の細胞が破壊されます。どれぐらいの肝細胞が破壊されているかを示すのが、血液検査のAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPです。この数値が高い場合、たくさんの肝細胞が失われていることを意味します。そして、飲みすぎにより、肝臓の再生が間に合わない場合、繊維(せんい)細胞という役立たずの細胞が代わりに増殖し、元気な細胞が繊維細胞に乗っ取られて、肝臓自体が硬くなってしまいます。この状態を肝硬変と呼び、こうなると残念ながらもう元には戻りません。特にγ-GTPが100を超えている場合は、脂肪肝が進行している可能性があります。200以上になった場合は、アルコールだけでなく、胆石や胆道がんなどによって胆道がつまっている可能性があるので、くわしい検査が必要です。血液検査の結果、AST、ALT、γ-GTPが高い方は、これ以上肝細胞が壊れないようにお酒を減らしてみてください。
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