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自治体の皆さまへ

健康一口メモ 450号

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長崎県波佐見町

◆目の健康~アイフレイルとは~
・三島眼科医院 三島一晃(東彼杵町)

皆さまは健康寿命という言葉をご存知でしょうか?平均寿命とは「死亡するまでの期間」で、健康寿命とは「自立した生活ができるまでの期間」です。現在は超高齢化社会となり、日本人の平均寿命は84.3歳(男性81.5歳、女性86.9歳)で世界一であるのは周知の通りですが、健康寿命も74.1歳(男性が72.6歳、女性が75.5歳)で共に世界一なのです。しかし、平均寿命と健康寿命には10年ほどの開きがあり、健康寿命を延ばしたいと思うのは自然な事と思います。加齢に様々な要因が加わって心身の機能が衰えていく状態を「フレイル」と言い、加齢による眼の衰えに加え、喫煙や生活習慣などの外的要因、高血圧や糖尿病などの内的要因による目の機能低下やリスクが高い状態を「アイフレイル」と言います。身体が健康でも視機能が低下してしまうと、視覚情報が得られないために行動が制限されたり、けがや転倒をして健康障害に陥りやすくなります。そこで、日本眼科医会ではアイフレイル啓発活動というのを行っています。目の加齢性疾患というと白内障、緑内障、加齢黄斑変性などが有名ですが、症状が明らかになってからでは手遅れという事も少なくありません。それで、以下のようなチェック項目がありますので2つ以上あてはまる40歳以上の方々はぜひ眼科で「アイフレイルをチェックしたい」とおっしゃってみてください。(1)目が疲れやすくなった。(2)夕方になると見にくくなる事がある。(3)本や新聞を長時間見ることが少なくなった。(4)食事の時にテーブルを汚す事がある。(5)眼鏡をかけてもよく見えないと感じる事が多くなった。(6)まぶしく感じやすい。(7)瞬きしないとはっきりしない事が多い。(8)直線が波打って見える事がある。(9)階段や段差で危ないと感じた事がある。(10)信号や道路標識を見落とした事がある。
年を重ねると必ずどこも調子が悪くなり、目も例外ではありません。白内障手術をしても80歳の目が20歳の目の状態に戻ることはありません。基本老眼はそのままなのです。老眼になっても車の運転ができて、物が普通に見える年齢相応の健康な目を維持していくためにもアイフレイルチェックをしてみてください。
愛溢れる(アイあフレいル)健康な目をいつまでも。

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