●波佐見町長 前川 芳徳
新年あけましておめでとうございます。
町民皆様には、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申しあげます。
また、町政運営に対しご理解ご協力を賜っていますことに心からお礼申しあげます。
昨年を振り返りますと、元旦に能登半島地震が発生し、復旧も半ばの9月に記録的大雨により大きな被害が発生しており、被災地の一日も早い復興が求められています。
本町では、1月の新庁舎の開庁にはじまり、旧庁舎の解体、4月には学校給食費の完全無償化、7月からは全自治会を対象とした町政報告会の実施、10月には町議会議員の一般選挙が行われる等、節目の年となりました。
特に、町政報告会においては、多くの町民皆様のご出席を賜り、町政全般に対しご意見、ご提言をいただき、様々な意見交換が行えたことは誠に有意義でありました。いただきましたご意見、ご提言は順次町政に反映しているところです。
また、昨年も町内においては様々なイベントが実施され、県内外から多くのお客様で賑わいを見せました。自治会においても、様々な地域行事が催され、地域の融和に大きなご貢献をいただいており、深く感謝申し上げます。
一方で、町内を見渡すと力強い経済活動の兆しがあるものの、燃料費や物価高騰などが、私達の生活に暗い影を落としています。
国においては、物価高騰対策を柱とする補正予算が成立し、既に各地方公共団体の実情に応じた経済対策の策定指示があっており、本町においてはプレミアム商品券発行を行うことで国との調整に入っています。今後、議会とも連携のうえ所定の手続きを経て早期の実施を行うことで、町民皆様の生活支援につなげて参ります。
また、皆様がご心配されています西肥バス川棚内海線の本年3月末での廃止については、川棚町と共同で民間業者に委託のうえ代替交通を確保することで進めており、4月からの着実な運行に向け、国をはじめ各方面と鋭意協議と調整を行っているところです。
言うまでもなく川棚内海線は、川棚方面への基幹路線であり、また通学の足としても大変重要でありますので、町民皆様にご不便をおかけしないよう万全の体制を整えて参りますので、ご理解賜りますようよろしくお願いします。
現在、地方公共団体を取り巻く環境は、人口減少、少子高齢化等の進展に加え、地域課題の多様化等、行政に寄せられる期待は大きくなっています。
このためにも、基幹産業である窯業、農業、観光業の振興とともに福祉の充実、生活基盤の整備を着実に進め、自治体DXをはじめとする次世代を見据えた行政改革を確実に進めつつ、町の更なる知名度向上と付加価値を高める施策を展開することで厳しさを増す自治体間競走に打ち勝ちたいと考えています。
特に、次世代を担う子育て世代が、波佐見に住みたい、住んで良かったと実感できる施策が重要になっています。
この子育て環境の充実は、国においても施策の検討が進んでおり、その動向には注視しているところです。限られた財源を有効活用し優先順位をつけながら、持続可能なまちづくりを進めるために令和7年度の予算編成を行って参ります。
また、整備を進めていました「こども家庭センター(よりそっと)」については、2月下旬に開所を予定しており、母子保健と児童福祉を包括し、子育て世帯に切れ目のない支援を行う拠点として、波佐見町の子育て環境の充実を進めて参ります。
今後、人口減少を起因とする担い手不足が顕著になり、人材育成が大きな施策の柱となりますので、教育環境の充実や「ふるさと波佐見」を学ぶ活動にも力を注ぎ、子ども達が健全に育つまちづくりを行って参ります。
全国から多くの善意が寄せられています「ふるさと納税」については、引き続き寄附者の期待に沿えるよう、これら波佐見町の取り組みをアピールするとともに引き続きまちづくりへの活用を進めて参ります。
結びに、波佐見町の発展を願いお寄せいただく町民皆様からの声を大切にし、更に飛躍の年になるよう努めますので、変わらぬご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
新しい年が皆様にとって素晴らしい一年になりますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
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