●波佐見町議会議長 尾上 和孝
新年あけましておめでとうございます。
波佐見町議会を代表いたしまして、謹んで新年のごあいさつを申しあげます。
町民の皆さまには、夢多き初春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申しあげます。
また、昨年中は波佐見町議会に対しまして、温かいご支援ご指導を賜り、心より厚くお礼を申しあげます。
さて、私たちが直面している世界情勢について触れたいと思います。2025年に入り、国際社会は依然として多くの課題を抱えています。地球温暖化や環境問題、貧困や教育の格差、そして国際的な安全保障の問題など、これらは単なる他国の問題ではなく、私たちの生活にも深く関わっている問題です。特に、環境問題は私たちの未来に大きな影響を及ぼすものであり、地域でもその意識を高めていく必要があります。
最近の国連の報告によると、気候変動の影響はますます顕著になっており、特に自然災害の頻発が懸念されています。日本もその影響を受けており、台風や豪雨による被害が増加しています。このような状況の中で、私たち波佐見町でも、地域の防災力を高め、持続可能な発展を目指す取組が求められており、具体的には、再生可能エネルギーの導入や、地域資源を活用した循環型社会の構築に向けた活動が重要となります。
また、国際情勢も不安定な状況が続いています。地政学的な緊張や経済的な競争が激化する中で、私たちはいかにして平和で安定した社会を築くことができるのか、常に考え続けなければなりません。特に、地域における国際交流や多文化共生の重要性は増してきています。波佐見町においても、異なるバックグラウンドを持つ人々が共に生活し、互いに理解し合うことで、地域の活性化が期待されます。さらに、私たちの社会は、急速なデジタル化の波にさらされています。これに伴い、情報の流通が加速し、私たちの生活も一変しました。波佐見町でも、デジタル技術を活用した地域振興や、若者の定住促進に向けた取組が求められています。特に、教育や福祉の分野において、テクノロジーを駆使した新しい解決策が必要であると考えます。地域の未来を担う子供たちが、デジタル社会に適応し、活躍できる環境を整えることが私たちの責任であると考えます。
新しい年を迎え、私たち波佐見町は、これらの課題に対してどのように立ち向かうべきかを真剣に考えていかなければなりません。地域の皆さまと共に、未来に向けた明確なビジョンを描き、その実現に向けた具体的な行動を起こしていくことが重要だと考えます。
現在、全国的にも議員のなり手不足が問題となっており、長い期間をかけ議員定数や議会改革などの問題に真摯に向き合い対処してきました。昨年は8年ぶりとなる町議会議員一般選挙が執り行われましたが、議員定数が14名から12名の議会体制となりました。2名削減となりましたが、これまで以上に議会を活性化するには、どのように町民皆さまの意見を反映させていくのかなどの調査研究に引き続き努めてまいります。
波佐見町議会においては、いち早く議会の生中継や一般質問のユーチューブ配信など本議会の「見える化」を図り、また議会用のタブレット型端末を導入しペーパーレス化に努めてきたところでありますが、今後ともDX化を念頭に置き、新しい改革を目指して積極的に取り組んでいく所存であります。さらに昨年実施いたしました「議員と語ろう会」を令和7年度においても開催し、町民皆さまからの意見を集約させていただき町政への提言に繋げるよう努める所存であります。
今年の干支は「乙巳(きのとみ)」です。「乙巳」は、「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」とされており、また「努力を重ね、物事を安定させていく」と言われております。波佐見町議会といたしましては、多くの方々との意見交換会等を継続的に行うなど議会形成を安定させ、地域の力を大切にしながら、今後も町民皆さまと共に波佐見町を発展させてまいりたいと考えております。
結びに町民皆さまにとりまして躍動的で実り多く、華やかに飛躍の年となりますことを議員一同心より祈念申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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