■地域DXの活性につながる仕事をしていきたい
田坂 幸一(たさかこういち)さん(44)
ドコモショップ西海店 店長
新上五島町出身。2006年に同町にあるドコモショップ浦桑店へ入社し15年間勤務したのち、異動で2021年10月に諫早店、2024年1月から西海店(西海市西彼町)で店長を勤めている。店長歴10年。好きなスポーツはサッカー。
▽お客様が知りたい知識や情報をわかりやすく伝える
「目の前が海、振り返ると山。環境が故郷の上五島に似ているので、まだこっちにきて1年経っていませんが、昔から住んでいたような感じです」と笑顔で語るのは、ドコモショップ西海店の店長、田坂幸一さん。
日常の便利さを支える通信機器として、今や子どもから大人まで誰もが携帯電話やスマートフォンを持つ時代。「どんな機種があるの?料金は?アプリの使い方は?」など、知りたいこと、わからないことを尋ねる来店者に対して、情報を正確にわかりやすく伝えています。
「ご年配の方にキャッシュレス決済などの新しいサービスについて説明することがあります。お客様にとって初めてのこと、知らないことをお知らせする場面で、私たちが持っている知識とお客様の理解の差を縮めるために、専門用語ではなくわかりやすい言葉を使い、お客様に関連したことを例え話にしてご案内することを心がけています」と田坂さん。
▽「人と接する仕事をしてみたい」と一念発起 ドコモショップ勤務18年目に
新上五島町出身の田坂さんは、地元の高校を卒業後、愛知県の印刷会社へ就職。島外で働くうちに故郷の良さに気づき、違う仕事をやってみたいと、2年後に地元へ戻りました。道路工事や古本屋のバイトなどいろいろな職種を経験。地元の高校で1年間勤めた際に「人と接する仕事をしてみたい」と一念発起。2006年に同町にあるドコモショップの求人に応募したところ採用され、15年間勤務。異動で2021年10月に諫早店、2024年1月から西海店に勤務しています。
西海市唯一のドコモショップ西海店は、リピーターのお客様が多いとのこと。「来店した方が知らないことを伝えて、生活を便利にするために情報やサービスを提案しています。後日、申し込んだ方から『そのサービスよかったよ』と言ってもらえることがとても嬉しいです」と、やりがいや手応えを感じています。
▽失敗して当たり前 知らないことを伝えていくのだから「できない理由より、できる方法を探す」
来店する年代で多いのは60歳代後半。一番多い質問は、ドコモに関連しないアプリの使い方だとか。ドコモのサービスではないものは、こちらが伝えられる内容とそうでないものがあり、可能な範囲で対応していますが「どうしてわからないのか」と言われたことも。
「相手が知らないことを伝えていくのだから、失敗して当たり前。失敗を恐れずチャレンジしていく気持ちで日々業務に励んでいます。お客様にとってベストな内容や契約になるよう進めていくことを大事にしていますが、いろいろな方法を提案して喜ばれることもあれば、嫌がられることもあります。お客様に損をさせないためにできることを最大限にやっていきたいです」
そんな田坂さんの好きな言葉は「できない理由より、できる方法を探す」。
▽安心して利用できるように、地域のDX活性化を身近なところで支える
ドコモショップ西海店では、DX活性化の地域貢献として、西海市の事業である「スマートフォン講習会」を開催。全くスマホを操作できなかった方がスムーズに扱えるようになり、一人でアプリをダウンロードするまでに。
「スマホが普及して生活が便利になっていますが、変な広告が増えて、例えば広告から投資やロマンス詐欺に繋がる、SNSから事件に巻き込まれるなど社会問題に。そういったことに自分が携わった店舗のお客様が巻き込まれることがないようにしたい。そういった危険から守る方法をお伝えし、お客様が安心して利用できるように守りたいです」
暮らしに便利さを与え、仕事や生活の一部にもなっているスマートフォンを、人々が安全に安心して利用できるよう、田坂さんは今日も仕事に励みます。
※DXとは、デジタル技術を活用してビジネスや生活を変革すること。身近なDXにはセルフレジ、Web会議、電子印鑑など、多様なサービスがある。
西海市まちづくり出前講座で「スマートフォン講習会」の申込を受付中です。詳しくは本紙P19をご覧ください。
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