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特集 INTERVIEW シリーズ(2) 活躍する 若い力(2)

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長崎県西海市

▽自由な発想で営む農業の6次産業化を目指して
昔ながらの農家さんといえば、農作物を育ててその野菜・果物を農協に出荷して市場へ。さらに色々な人たちを通して小売店、八百屋に行く流れだと思います。私たちの農業経営は、スーパーなどへ直接野菜を販売することで、中間のコストを削減し、お客さまへ少しでも手に取りやすい価格で、そして新鮮なうちにご提供できるようになります。商品の価値を最大限まで引き出すことができるのです。昔ながらの農業の枠を超え、生産から販売までを一貫して行う「6次産業化」を行うことで、固定観念にとらわれず、自由な発想で新しい農業の形を創造し、持続可能で革新的な農業を実現していきたいです。

▽耕作放棄地の活用と循環型農業のさらなる発展
農業のさらなる発展を目指し、前職の「株式会社ミスズアグリ」の「ぼかし肥料」を利用して、環境に優しい循環型農業を推進しています。耕作放棄地の活用については、今後積極的に取り組んでいきたい分野です。地域に点在する耕作放棄地を再生し、有効活用することで、西海市全体の農業生産性を向上させたいと考えています。

▽赤土での土耕栽培と「ぼかし肥料」にこだわる野菜づくり
私たちの農業経営の特徴は、「赤土での土耕栽培」と「ぼかし肥料」に対するこだわりです。赤土とぼかし肥料の独自の特性を最大限に活かし、野菜の栽培を行っています。
赤土は水持ちが良く、養分が豊富なため、野菜の成長を促進します。一方、ぼかし肥料は有機物を微生物の力で分解、発酵させて作られる肥料で、土壌に必要な栄養素をバランス良く長い期間にわたって供給します。ぼかし肥料を使うことで土壌を健康に保ち、化学肥料に頼らず自然の力を活かした栽培が可能となり、持続可能な農業を実現しています。さらに赤土とぼかし肥料の組み合わせにより、野菜に含まれる栄養価や風味が向上し、消費者に高品質な農産物を提供できます。
私たちのこだわりは、土の恵みを最大限に引き出し、健康で美味しい野菜を育てることにあります。これからも地域の農業の可能性を広げ、持続可能な農業の未来を描いていきます。

▽ミックスレタスを主力とした直接販売
現在はミックスレタスを主力商品として地元のスーパーなどで直接販売しています。直接販売を行うことで、お客さまに採れたての新鮮な野菜を届けることができ、お客さまからのお声も直接受け取ることができます。地元ということもあって、知人から「おいしかったよ」と声をかけてもらうことも増えました。そう言った声はやりがいにもなっています。
現在はインターネット販売の準備も進めています。まだまだ準備段階ですが、実現すれば遠方の消費者にも新鮮な野菜を届けることが可能となります。これも新しい農業の形ですね。

サッと水洗いするだけで気軽に食べられるのが人気の秘訣。
オリジナルキャラクターのリブレちゃんがパッケージを彩る。

〈こんなサポートがあって助かりました〉
新商品を市場に投入する際、パッケージや梱包用ダンボールの作成が必要不可欠だと思います。私たちの商品について何も知らない人たちの目にもとまりやすく、思わず手に取りたくなるようなデザインのパッケージ。そのパッケージのデザイン等で、私たちは西海市の「販路拡大補助金」を活用しました。この補助金は、新商品の販売チャネルを拡大し、より効果的に市場にアプローチするためのとても重要な支援だと思います。パッケージングは商品の品質保持だけでなく、消費者に対する最初の印象を決定づけるためにもとても重要です。製品の魅力を高め、市場での競争力を向上させるためにも、見た目の印象はとても重要です。補助金なしで制作するとなると、私たちのような小さな会社ではかなりの負担になります。この補助を受けることで、経済的な負担を軽減しつつ、品質の高い商品をお客様に提供することが可能となり、大変助かりました。

〇西海市中小企業振興事業 販路拡大補助金
市内の中小企業者が取り組む販路拡大の取組を支援するため、謝金、旅費、委託費、運搬費、会場使用料、宣伝費など、販路拡大を図るために必要な経費を負担する。
補助額:対象経費の1/2以内、上限10万円

販路拡大補助金を含む、市内中小企業者への補助制度一覧はこちら(本紙5ページにQRコードを掲載しています)

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