西海市長 杉澤泰彦
あけましておめでとうございます。令和7年の幕開けにあたり、皆さまが健やかに新春を迎えられたことを心よりお慶び申し上げます。
昨年は元日に能登半島地震が発生し、数多くの生命と家屋が失われ、道路もいたるところで寸断されるという想像を絶する一日から始まりました。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。夏場も猛暑が一段と強くなり、気候変動が私たちの予想を上回って一気に進んでいることを肌で感じた一年でもありました。
▽令和6年を振り返って
西海市の一年を振り返ると、馬込港を埋め立てて造成した大島地区工業団地を(株)大島造船所が取得し、すでに所有している香焼工場を含めると日本でも最大規模の造船所となります。今後、造船技術を活かした洋上風力事業への参入や既存のバルクキャリア船の増産、カーボンニュートラルに向けた省エネ船の建造など、その潜在能力と可能性が一気に花開く企業へと大きく成長していくものと期待しています。
ほかにも、長崎県内初となるクアオルト(R)健康ウオーキングコースとして「クアの道」を整備いたしました。西海市の自然に触れ楽しく歩きながら、心身の健康づくりの場として活用いただければと思います。
もう一つ皆さまにお伝えしたいことがあります。それは市民の長年の悲願であった24時間365日対応の救急医療機関が西海町木場地区に今年の2月に開院されることです。これまでの救急体制下では急病や大けがをされた方は救急車で佐世保方面へ搬送されていましたが、これからは夜中であっても救急車による搬送だけではなく家族や知人に連れて行ってもらうこともできるようになります。これは市民の皆さまの安心に大きく寄与するものと思っています。
また、子どもたちの活躍も目覚ましいものがありました。
大崎高校野球部は夏の大会、秋の大会ともに県ベスト4へ進出。一昨年から活動を再開した西彼杵高校女子バレーボール部はインターハイ、国民スポーツ大会に出場し、いずれも全国ベスト8という好成績を残しました。さらに1月5日から始まった全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)に、長崎県代表として初めて出場しています。
また、1月18日から宮崎県で開催される全九州高等学校ウエイトリフティング競技選抜大会に西彼農業高校の選手が出場します
西彼中学校軟式野球部が長崎県中学校新人大会で見事優勝を果たし、3月に本県で開催される九州選抜大会への出場が決定しました。
西海市の子どもたちの素晴らしい活躍に心からの賛辞を贈りたいと思います。彼らの努力と情熱が実を結び、各大会に出場が決定したことは西海市の誇りであり、それぞれの舞台で最高のパフォーマンスを発揮されることを願っています。
▽市民とともに拓く西海の未来
令和7年を迎えるにあたり、市政運営のテーマを『市民とともに拓く西海の未来』と定めました。このテーマのもとに、すべての職員が一丸となって皆さまとともに豊かで希望に満ちた西海市の未来を築いてまいります。
また、令和7年度には県立時和(ときわ)特別支援学校西彼杵分校小・中学部が開校します。この開校により、西海市において小学部から高等部までの一貫した特別支援教育を受けることが可能となります。
そして、第3次総合計画の策定作業も始まり、これまで取り組んできた事業の検証の年となります。目的が達成できたもの、次のステージへ進めるべきもの、見直すべきもの、廃止すべきものなどエビデンスに基づく検証を行ってまいります。
併せて、今年は市制施行20周年の節目の年でもあります。皆さまがこの20年を振り返り、これからの10年、20年先に希望を抱くことを目指してまいります。今年を「節目」の年として、これまでの成果をさらに深化させ、市民目線での生活へのかかわりを優先順位とするとともに、未来に期待を抱く事業を進めてまいります。
結びに、令和7年が皆さまにとって希望に満ちた一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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