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特集 大久保市長が聞く直木賞作家が語る故郷への思い

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長崎県諫早市

ー直木賞受賞、おめでとうございます。諫早の人間としてとても誇りに思っています。
ーまず初めに、故郷を離れて40年近くなると伺っています。今、改めて「諫早」をどう思われますか?

私は、海外30数カ国、日本も2、3周ほど旅行していますが、諫早はかなり上位の土地柄になるのではと思っています。諫早は、気候が穏やかでご飯がおいしい。3つも海があり、景色がとても美しい。実家に帰ってきたときは高校時代の友人とその景色を見ながらドライブすることが楽しみの一つです。昔からとっても過ごしやすいまちではないかと思っています。

ーふるさと諫早を題材にした作品の創作を、ぜひお願いしたいと思いますがいかがですか?
調べてはいますが、なかなか難しいですね。小説にする題材となるいい人物が都合よく見つかってくれません。ただ、これからも根気よく探してみます。いつか書く機会があればいいなと思っています。

ー今後の作家活動について教えてください。
週刊誌の連載と月刊誌の連載が1本ずつあって、今はそれに一生懸命ですね。淡々と仕事をしていくんだろうなって思っています。それから、歴史でもうちょっと書きたい人がいるのでそれを書きたいと思っています。そのあとはまた現代小説を書くかもしれませんね。

ー最後に、諫早市民へメッセージをお願いします。
私は、諫早を離れて40年ぐらいたちますが、本当に諫早ぐらい暮らしやすところはなかなかないんじゃないかと思います。住んでいる皆さんはひょっとしたらその自覚はないのかもしれませんが、本当に良いところで暮らしていると思ってほしいですね。

※この対談は、9月30日に行ったものです。

●垣根涼介さんプロフィール
昭和41年諫早市生れ。
長田中学校、諫早高等学校、筑波大学卒業。平成12年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。平成16年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞と、史上初の3冠受賞に輝く。翌年、『君たちに明日はない』で山本周五郎賞を受賞。令和5年『極楽征夷大将軍』で直木賞を受賞。

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