皆さんの周りに、「空き家」はありませんか?
市内の空き家戸数は、2,176戸。さらに今も増え続けています。
地域課題でもある「空き家問題」。しかし一方では、その「空き家」を活用して新しい暮らしを始める人たちもいます。
今号では、こうした空き家の活用例を紹介します。
◇地域ごとの空き家戸数(令和3年度調査)
出典:諫早市空家等対策計画
■地域おこし協力隊がコーディネート
空き家の利活用~人が集まる交流の場所に~
◇きっかけは…
空き家を何かに活用できないかと考えていたとき、空き家利活用コーディネーターの木下さん⦅地域おこし協力隊⦆と出会い、妻が相談したのがきっかけです。催しや交流の場として使うのは、素直に面白そうだなと思いました。ずっと閉め切っていた家に風を通すこともできるし、最初は何ができるかわかりませんでしたが、木下さんと妻が知恵を出し合ってくれて、料理教室や移住者交流会などを開催しています。
◇人がつながる場所
一つの催しを開催するのに、たくさんの人たちが関わってくれます。空き家を使い始めて、人とのつながりがどんどん広がっていくことを実感しています。
また、空き家を使い始めて、家の雰囲気がガラッと変わりました。人が出入りすると家も生き返りますね。リフォームなどはしないで現状を維持することが、私たちに見合った使い方だと思っています。
そして何より、木下さんの存在が、私たちに元気を与えてくれます。年は何十歳も離れていますが、お互いが成長し合える存在になっていますよ。
◇空き家の個性
この家には、昔使っていたかまどがあり、薪から火をおこすことができます。以前、「防災食」を作る番組がテレビで放送されていて、ガスコンロを使っていたんです。ガスコンロが使えないときどうするのかなと思いました。この家だったら、火おこしから本当の防災食作りを体験させてあげられると思いました。今後の催しとして計画していきたいですね。
また、これまで開催した催しの中でいつも感じているのは、「初めまして」の人たちが多いはずなのに、なんだかすごく皆さん仲がいいんです。自分の家にいるような気分になってくれているのかな。家の雰囲気が持つ力がそうしているのではないのかなと感じます。
◇これから利活用を考えている人へ
空き家にはそれぞれ個性があると思います。これから空き家を活用して、何かを始めようを思っている人には、その個性を生かすようなことをやってもらいたいです。しかし、その個性を自分で見つけることは、なかなか難しいかもしれません。そんなときは、空き家利活用コーディネーターの木下さんに相談してみると、きっと一緒に考えてくれますよ。
問合せ:移住定住推進課
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