■まちづくりの羅針盤
2月22日、大久保市長が3月市議会定例会で令和6年度の市政運営の基本姿勢を示す施政方針を表明しました。
○「ひと」と「まち」が大きく躍動する1年
去る1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」により、多くの死傷者や家屋の倒壊、交通網の寸断など甚大な被害が発生しました。今もなお、避難生活を余儀なくされている方々が、1日も早く平穏な日常生活を取り戻されるようお祈り申し上げます。
本市では現在、義援金の呼びかけや職員派遣を実施しており、でき得る限りの支援に努めていきます。
新型コロナウイルスの国内初確認から約4年が経過しました。国内でも新型コロナウイルスと共存する日常を迎え、地域の祭りや行事が徐々に再開され、まちの活力を肌で感じられるようになりました。
また、昨年は内村航平さんなど多くのトップアスリートを輩出してきた「スポーツのまち」としてだけでなく、役所広司さんや、垣根涼介さんの活躍など、「文化のまち」としての諫早の魅力を新たに全国へ発信できたことは、非常に喜ばしいことであります。
本年は「ひと」と「まち」が大きく躍動する「郷土・諫早」の一層明るい未来を「拓く」1年と位置づけ、市政の推進を図っていく所存です。
去る1月26日、国において、第213回通常国会が召集され、一般会計総額で過去2番目となる令和6年度予算案が提出されました。この予算案は、「歴史的な転換の中、時代の変化に応じた先送りできない課題に挑戦し、変化の流れをつかみ取るための予算」として、物価高に負けない賃上げ実現や、子ども・子育て政策の抜本的な強化、被災地の復旧・復興の対応などに取り組むこととされており、本市としても、今後の国の動向を注視しながら適切に対応していきます。
南諫早産業団地については、昨年4月、「京セラ株式会社」と県、市の三者で立地協定を締結し、本年1月には商談中の約3.3ヘクタールに(仮称)株式会社カステラ本家福砂屋本社工場の立地が決定し、また、長野地区においては、大型商業施設「(仮称)ゆめタウン諫早」を核とした地区計画の都市計画決定や土地区画整理組合の設立認可などの手続を経て、事業者において着工に向けた準備が整うなど、更なる雇用の場の創出に向けた第一歩を踏み出したところです。
本市においては、新たな産業団地の整備などにより「産業の活性化と雇用の創出」を図るとともに、市政の重要な柱である「子育て支援の充実」をはじめ、県内交通の要衝としての本市の強みを活かし、「交流人口の拡大」、「快適で安全な住環境の整備」などを推進し「来てよし、住んでよし、育ててよし!あなたのまち・諫早‼」の実現を目指します。
諫早市長
大久保潔重
■施政の基本方針 一層明るい未来を拓く
強く市政の推進を図る
[01]輝くひとづくり
▼健やかなひとづくり
○学校給食費の無償化
物価高騰により家計への負担が増加する中、国による制度化を待つことなく、いち早く子育て支援の充実に取り組むため、本年4月から市立小・中学校に通う児童・生徒の学校給食費無償化に係る関係議案を今期定例会に提出する
○発達支援の充実
アエル中央商店街のすくすく広場があるアエルウエスト1階において、乳幼児期の健やかな発達を促す関わり方について「家族等が学べる場」の整備に着手し、発達支援のさらなる充実に努める
○小長井地域の学校改革
教育委員会において、令和7年4月に長里・小長井・遠竹の3小学校統合、令和10年4月に向けての小長井中学校を含めた「義務教育学校」設立に係る検討が進められている。令和6年度から、建設候補地を小長井小学校運動場とし、「義務教育学校」校舎建築に係る基本設計業務に着手することとされており、教育委員会と連携を図り、魅力ある学校づくりに取り組む
▼こころ豊かなひとづくり
○⦅仮称⦆市民交流センターの整備
市民の交流拠点となる「⦅仮称⦆市民交流センター」については、整備検討委員会や関係機関をはじめ、地元自治会や関連施設利用者など市民の皆さんへの説明会などを通じ、幅広い意見を伺っており、施設整備に係る基本構想をとりまとめの上、市役所庁舎前広場北側に同センターを整備したい。市民文化の振興をはじめ、生涯学習や防災機能の充実、中心市街地の日常的な賑わい創出を図る
○国民文化祭開催事業
令和7年秋開催の国民文化祭については、昨年11月、実行委員会を設立し、「現代詩」「人形劇」「吟剣詩舞」3事業のほか、地域の特色ある催しについて検討を行っている。令和6年度においては、大会の認知度向上と気運醸成に取り組む
<この記事についてアンケートにご協力ください。>