令和5年度、諫早市にどのくらいの収入があり、どのように使われたのか。
決算の概要についてお知らせします。
「今年採用の新人です!市のふところ事情ぐらい知っておかないとね!ということで、今日は、決算のお勉強!」
「ふ…ふむふむ…⁉ 700億…金額が大きすぎて、いまいちピンとこない」
「そうだと思って、一般家庭の家計簿風にしてみましたよ!次ページを見てください」
「あ、あなたは⁉ 財政課のパイセン、いや先輩! ありがとうございます」
■いさはや家の家計簿
令和5年度の一般会計決算の内容を月収30万円の家計に例えてみたよ!
○収入
給料など(市税、地方交付税、財産収入、使用料、手数料など)…16.0万円
親からの援助(国県支出金)…8.9万円
前月の残金(繰越金)…0.7万円
貯金の取り崩し(繰入金)…2.4万円
その他(寄付金)…0.2万円
ローンの借り入れ(市債)…1.8万円
合計…30万円
○支出
食費(人件費)※1…3.0万円
医療費・教育費など(扶助費)※2…8.3万円
ローンの返済(公債費)※3…2.6万円
光熱費、通信費(物件費)※4…3.2万円
家や家財、車の買替・修繕費(維持補修費、普通建設事業費など)※5…3.9万円
貯金や投資(積立金、投資・出資金、貸付金)…2.5万円
子どもへの仕送り(繰出金、補助費等)※6、※7…5.8万円
合計…29.3万円
※1 人件費…市職員の給与や手当などを支払うための経費
※2 扶助費…社会保障制度の一環として、生活困窮者や障害者、高齢者、児童などに対して行っているさまざまな支援に要する経費
※3 公債費…国や金融機関から借りたお金の返済にかかる経費
※4 物件費…電気料金や消耗品の購入費、委託料など
※5 維持補修費、普通建設事業費…道路や公園、学校など公共施設の建設や改修などにかかる経費
※6 繰出金…特別会計の歳入を補うための経費
※7 補助費等…各種団体に対する補助にかかる経費
「なるほど!これだと身近に感じてわかりやすいですね!扶助費にお金がかかっているんですね」
「そうなんです
やはり福祉や子育て支援にかかる経費は年々増えていますそして5年度は、駅周辺や産業団地の整備などまちづくりに使うため貯金を取り崩しました
でも、借金も計画的に返済し、健全化判断比率でわかるように、今のところ市の財政は安心できる状況となっています」
「そして、5年度はこんな事業を行いました! キーワードは、「守る」「備える」「攻める」です!」
「子どもから高齢者まで、身近なところにお金が使われているんですね。そうそう!コンビニで住民票がとれるようになって便利になりました」
「特に5年度は、生活を守り、災害に備えるとともに、未来への投資にも積極的に取り組みました」
■令和5年度に行った主な事業
●目玉事業
○第2子に係る保育料の無償化
同時在園の第2子(0~2歳児
保育料を無償化
7,225万円
○高校生世代福祉医療費支給事業
子どもの医療費助成を
高校生世代まで拡充
2,862万円
○窓口DX推進事業
デジタル技術を活用
コンビニ交付、書かない窓口
1億772万円
○いさはやシニアおでかけ支援事業
高齢者の外出機会拡大、社会参加・健康増進を促すため
交通費の一部を助成
9,006万円
●「守る」「備える」「攻める」3つの視点で事業を実施
○すみよか事業
日常生活を支える道路・水路・交通安全施設を
整備・補修
5億1,991万円
○都市公園長寿命化対策事業
都市公園が長く使えるように
遊具を更新
6,699万円
○緊急浚渫(しゅんせつ)推進事業
大雨時の浸水や冠水被害を未然に防止するため
河川などの土砂を撤去
8,241万円
○南諫早産業団地整備事業
企業誘致で雇用の場を創出するため
新たな産業団地を整備
4億9,317万円
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