健康テラス

37／45

■「アドバンス・ケア・プランニング(ACP　人生会議)」
ホーム・ホスピス中尾クリニック
中尾　勘一郎　先生
9月の健康テラスの続きです。
みなさん、「アドバンス・ケア・プランニング(ACP　人生会議)」という言葉をご存じでしょうか?“もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて、前もって考え、繰り返し話し合い、共有する取り組み”ということで、ACPや人生会議と言われます。
なにか、よくわからないですよね。もしものときなんて、縁起でもないですよね。簡単に言いますと、“あなたが信頼している人と、あなたが大切にしていることを、何度も、話し合いましょう”ということです。
だれしも、ある年齢になれば、これから先のことは考えます。でも、言葉にしないと、自分はどうしたいかは、家族にもわかりません。また、先々の療養や介護の事は専門的でわからないことばかりですね。自分の大切にしていること(家にいる!痛いことや延命はいや!きれいな施設に行きたい!等々)を、なんでも家族・主治医・友人などに話してみませんか?
いつ話すかは、例えば、誕生日、お正月、命にかかわる映像を見たり、講演を聞いたとき、晩酌しながらでもかまいません。気楽に、「できれば、最後まで家にいたいんだよね～」など話すだけで構いません。そこから、家族の想いなども会話で出てくるでしょう。この健康テラスを見て話してもいいでしょう。長与町は終活ノートを作成していますので、これを利用してよろしいかと思います。
もう一つ大事なことは、考えが変わってもかまいません。状況が変われば、以前の考えと変わるのは当然です。また、変わった気持ちを話したらいいと思います。何度も話すことが大事です。
さあ、家族と相談できる人と話しましょう!!