◆かかりつけ医とは
医療法人和幸会しもぐち内科
下口和矩先生
「かかりつけ医とは」と聞かれて、どのようなイメージを持たれますか。風邪や高血圧症などの病気相談をし、診察を受け、薬を処方した先生のことだと思っておられませんか。
近年、厚生労働省や日本医師会は、かかりつけ医として求められる役割の多様化を勧めています。日本医師会では、かかりつけ医師を健康に関することを何でも相談できる上、最新の医療情報を熟知し、必要な時は専門医療機関を紹介してくれる、身近にいて頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師のこととしています。
言い替えれば、日常診療において患者さんの疾患に対して最適な医療(専門病院の紹介を含め)の情報および治療を提供すること。つぎに、健康診断や予防接種など健康相談を受け付けること。さらに、65歳以上の介護保険や主治医意見書の作成やその相談、在宅医療や訪問診療の相談、人生の最期に受けることができる医療や介護の相談、認知症に関わる相談等を本人と家族(時には医療スタッフを含め)を含め話し合うことが求められています。かかりつけ医として実践するためにも、医師と患者さんの信頼関係が必要では無いでしょうか。
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