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健康テラス

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長崎県長与町

◆日本紅斑熱
長沢医院 長沢達郎先生

日本紅斑熱は、マダニに刺されたことにより起こる感染症です。リケッチアという病原体により発症するもので、マダニに刺された全ての人が発症するわけではありません。
マダニの活動が活発になる夏から秋にかけて多く、潜伏期間は2~8日です。症状は、急激な発熱(38.0℃以上)、全身のかゆみを伴わない発疹、強い倦怠感などがあります。肝機能障害を起こすことも多く、播種性血管内凝固症候群(DIC)という全身の血管にたくさんの小さな血栓ができてしまう病気を伴うことがあり、入院が必要となることもあります。
適切な抗生剤の使用で治りますが、死亡例もあるため注意が必要です。刺し口は痂皮を伴った1cmくらいの円形の発疹で、衣服に隠れたところにあるため全身をくまなく探すことが重要になります。
西彼保健所管内では特に長与町で発生が多く、毎年数例が報告されています。畑や山林でマダニに刺されることが多いので、素肌の露出を避けるための手袋、長靴、長袖、長ズボンを着用し、虫除けスプレーを使用するなど予防をしてから入るようにしましょう。

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