■内屋敷遺跡(国見町)現地説明会
県内初の大規模墓域の発見(室町時代頃)
8月27日、県営基盤整備事業に伴って発掘調査を行っている「内屋敷遺跡」現地説明会を実施しました。100基を超えるお墓が発見され、人々の生活や葬送儀礼がわかる大変貴重な成果となりました。これほど多くのお墓が見つかることは大変めずらしく、県内でも初めての事例です。
当日は気温の高い中、50人を超える人の参加がありました。調査担当である村子学芸員と原学芸員による説明の後、発掘現場の中に入り、すぐ近くで調査の成果を見ることができました。「いつ頃の時代のものなのか?」「どんな人たちが埋葬されていたのか?」など、雲仙市の歴史ロマンを感じることができました。
調査では室町時代の後半から日本各地に広まる「五輪塔」や「土師器(はじき)」と呼ばれる土製のお皿が多く見つかりました。お皿はお供え物として、ご遺体とともに埋葬されており、当時の人々の亡くなられた方への思いが伝わってくるようです。
市では今後もこのような説明会を計画します。ふるさとの歴史を感じに参加しませんか。
問合せ:生涯学習課
【電話】0957-47-7864
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