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教えて市長!

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長崎県雲仙市

このコーナーは毎回テーマに沿った市長インタビューを掲載します。

◇テーマ「農業振興」

―雲仙市が誇る産業の一つ、農業についてお尋ねします。
〔金澤秀三郎市長〕2021年の農林水産省の統計によりますと、雲仙市の農業産出額は298億6,000万円で、県全体(1,551億円)の19.2%を占めて、県内トップの産出額を誇っています。主な品目は、ジャガイモです。市町村別の産出額でみると、北海道の各市を抑えて日本一の数字となっています。そのほか、イチゴやレタス、ブロッコリー、ネギも県内1位の産地です。また、肉用牛、乳用牛といった畜産も県内トップです。

―産出額だけでなく、県内1位の品目が豊富なのも特徴的ですね。
〔市長〕生産者の方々が、肥沃な大地を最大限に生かして知恵と工夫を重ねてきた結果だと思います。その上で、国や県と連携して、より農業をしやすい環境づくりのため、農地の基盤整備や集落営農などを進めてきました。ですが、それだけでは不十分です。国や県の支援の対象とならない個別の生産者や事案に対応するため、本市では「光り輝く雲仙力アップ事業」という市独自の支援を行っています。

―「光り輝く雲仙力アップ事業」の特徴を教えてください。
〔市長〕農業や漁業、畜産など各ジャンルに分けて、さまざまな支援を展開しています。代表的なものでいうと、新規就農者の確保に向け担い手育成支援、スキルアップ事業があります。また、後継者や人手不足の解消に向け、省力化や効率化を図るスマート農業の推進にも力を入れています。昨年度は全体(農業+畜産)で約6,600万円の予算を充て、同事業を活用した新規就農者は33人でした。

―新しい取り組みや今後の展望を教えてください。
〔市長〕9月、ポテトチップス業者である湖池屋と流通卸業者、生産者が連携した「雲仙島原チップ用生産組合」が誕生しました。ポテトチップス用に安定した販路と出荷先を確保することで、農家の所得安定につながればと思います。また、国は有機農業に地域ぐるみで取り組む産地(オーガニックビレッジ)の創出に力を入れています。本市も、将来、オーガニックビレッジ宣言を行い、有機農業を推進することを目指し現在、調査・研究を行っています。こういった産地づくりの動きも視野に入れながら、豊かな大地に恵まれた“長崎県の台所”として、これからも生産者の方々が積み重ねた努力を後押ししていきたいと思います。

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