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その他のお知らせ(広報うんぜん 令和5年8月号)

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長崎県雲仙市

■今月の表紙
市中総体が6月、市内各地で開催。声を出しての応援が解禁された各会場では、選手も観客も大熱狂!大声援が送られ、選手の熱戦を後押ししていました。
※結果は本紙P4~5

■ぽつり
(広報担当の独り言)
市内小中学校で「ふるさと平和学習」を取材した。愛野空襲で児童14人が亡くなったことや、南串山に特攻艇「震洋」の基地が建設されていたことなど、教科書には載っていないけど、語り継がなきゃいけない身近な戦災。真剣に学ぶ子どもたちの視線がまぶしかった。
8月9日が近づくと、記者時代に会った被爆者のことを思い出す。取材の日、どんよりと曇り、雨が降っていた。80歳近くだったその女性は、昨日のことのように「あの日」のことを語ってくれた。兄弟が亡くなったこと、燃え続ける街を夜通し歩いて避難したこと、お寺でもらった白いおにぎりがとてもおいしかったこと―。
命は助かったものの、体調を崩しがちになったという。常に「原爆のせい?」との不安が付きまとう。原爆を体験した人たちにとって、「あの日」は今も続いている。日常は取り戻したが、毎年の健康診断は家族に内緒で受けに行く。異常なしの結果が出てから家族に伝える。「余計な心配を掛けたくないから」と。
取材の終わり、傘を差して玄関を出る私に、その女性がぽつり。「このくらい曇っとったら原爆も落とされんやったとにね」。そのひと言は、「平和報道は夏が旬」と不謹慎に考えていた私の脳を打ち抜いた。
(亮)

■広報うんぜん vol.214
令和5年8月1日発行

▽市ホームページ
【HP】https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

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発行:雲仙市役所
編集:広報推進課
〒859-1107 長崎県雲仙市吾妻町牛口名714番地
【電話(代表)】0957-38-3111
【FAX】0957-38-3514
【E-mail】info-unzen@city.unzen.lg.jp

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