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学ぼう♪歴史文化遺産

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長崎県雲仙市

■古代人の理想郷 栗山遺跡・下栗山遺跡

二つの遺跡は国見町八斗木地区にあります。旧石器時代から中世まで、数万年におよぶ遺跡で、特に旧石器時代の石器が多く発見されています。石器の原石である黒曜石は、噴火によってできる岩石ですが、雲仙普賢岳の噴火では黒曜石ができないことが、火山・地質の調査で判明しています。
では、発見された1,498点の石器は、一体どこから来たのでしょう。栗山遺跡の石器を分析した結果、佐世保市、西海市、佐賀県伊万里市、嬉野市、多久市、遠いところでは鹿児島県伊佐市の黒曜石が使われていることがわかりました。遠く離れた地に直接取りに行ったのか、それとも交流によって手に入れたのか。謎は残りますが、石器の原石が無い場所で暮らすことはとても大変であったと考えられます。その苦労をしてでも暮らしたい何かが、ここにはあったのでしょう。雲仙は古代人たちの理想郷だったのかもしれませんね。

○栗山遺跡・下栗山遺跡の出土品は、雲仙市歴史資料館国見展示館に展示してあります。

◆「旧石器時代の島原半島」同時開催「洞窟と考古学者」
雲仙市歴史資料館国見展示館では、企画展を開催しています。ぜひご来館ください。
期間:9月25日(月)まで
場所:雲仙市歴史資料館 国見展示館(入場無料)
国見町神代丙178
【電話】0957-78-2334
休館日:土・日・祝日
※8月6日、20日、9月24日は開館します。

問合せ:生涯学習課
【電話】0957-47-7864

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