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学ぼう♪歴史文化遺産

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長崎県雲仙市

■縄文人が暮らした集落 筏(いかだ)遺跡

筏(いかだ)遺跡は、国見町神代川北名および東里名の、標高8~12m程の台地上にあります。「筏」の名は古くから知られ、江戸時代に八王神社境内から勾玉などが発見され「筏古墳」として伝えられています。大正2年には島原鉄道敷設工事中に、完形の縄文土器が出土し注目を集めました。また、昭和32年には、縄文のカメ棺から碧玉製子玉や十字形石器などが発見され、それ以後、大学や調査団などにより8度の発掘調査が行われました。
調査では、カメ棺61基、土壙墓(どこうぼ)49基、竪穴住居、集石遺構、建物の柱の痕などと共に、多くの土器・石器が見つかり、縄文時代後期から晩期の大規模な集落跡であったことがわかります。
展示品のカメ棺は、昭和49~51年に、地元郷土史家古田正隆氏と国見高校社研部(指導者:同校教諭、諫見富士郎氏)が発見しました。その後、親交のあった同志社大学へ、カメ棺の復元が依頼され、長年大学で保管されていましたが、昨年11月に39年ぶりの里帰りが実現しました。筏遺跡調査の多くは、古田正隆氏の手によるものです。今回同時開催の「洞窟と考古学者」の中で、古田氏の当時の活躍を紹介しています。

◆「旧石器時代の島原半島」同時開催「洞窟と考古学者」
雲仙市歴史資料館国見展示館では、企画展を開催しています。ぜひご来館ください。
期間:9月25日(月)まで
場所:雲仙市歴史資料館 国見展示館(入場無料)
国見町神代丙178
【電話】0957-78-2334
休館日:土・日・祝日
※9月24日(日)は開館します。

問合せ:生涯学習課
【電話】0957-47-7864

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