■テーマ 農業振興
雲仙市は県内トップの農業産出額を誇っています。山と海に囲まれた肥沃な大地が土台にありますが、それだけでトップを走り続けているわけではありません。一大農業地帯を支えている要因の一つに、農地の基盤整備があります。
先日、長崎県農業農村整備事業推進大会に出席し、吾妻町の山田原第2土地改良区の事例報告を聞かせていただきました。同地区は、傾斜地に大小さまざまな田畑が密集していましたが、平成9年から基盤整備に着手し、道路の拡幅やかんがい施設の整備などを進め、その結果、生産性が向上し、収益増加につながったというものでした。
さらに「儲かる農業」の実現に伴い、新規就農者が増加したことで、地区の子どもたちが増加していることも報告されました。また、孫世代の方々が農業を継ぐようになったとの話も聞きます。このように好循環が生まれたことは、非常に喜ばしく感じています。
こうしたお話を聞きますと、本市が県内トップの産出額を誇ることができるのは、肥沃な大地や基盤整備はもとより、土地を大切にして頑張ってこられた農業者の方々こそが最大の要因であると感じました。改めて敬意を表しますとともに、この好循環の流れを雲仙市全体に波及させ、もっと大きなうねりとなるよう、今後も知恵を絞っていきます。
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