■九州オルレ“南島原コース”
韓国・済州島(ちぇじゅとう)発祥の「オルレ」とは、現地の方言で「通りから家に通じる狭い路地」という意味です。「九州オルレ」は済州オルレの姉妹版で、南島原コースは「潮風を感じながら南蛮貿易で栄えた港町を歩く」をテーマに掲げ、多数のジオパーク的な見どころもあるトレッキングコースです。
(1)口之津港(スタート)
明治時代には、南蛮貿易や三池(みいけ)からの石炭の積み出し港として栄えた歴史ある港です。
(2)野田堤(のだつつみ)・烽火山(のろしやま)
早崎半島の最高峰で標高は約90m。マグマのしぶきが積み重なってできた山です。
(3)幻の野向(のむき)の一本松
もともと大きな松の木があったことが名前の由来。約150万年間にわたって島原半島をつくり上げた火山群を一望できます。
(4)瀬詰崎(せづめさき)灯台
早崎瀬戸の豪快な潮の流れが見えます。大潮のときには渦潮が見えることも?
(5)島原半島の始まり
島原半島が生まれたのは今から約430万年前と言われており、どのような噴火で始まったかを伝える地層や溶岩流の地形が観察できます。
(6)アコウ群落
石垣をがっちり固定することから、防風林や防潮林として活用されてきたアコウの樹。樹齢300年を超える大きなアコウの群落は南島原市の天然記念物です。
(7)口之津灯台
溶岩流がつくる高台の上に建ち、口之津港に出入りする船の安全を見守っています。
(8)口之津歴史民俗資料館分館(ゴール)
南蛮貿易や石炭の積み出し港として栄えた口之津の歴史を紹介する資料館。建物はかつての税関で、長崎県の文化財に指定されています。
島原半島には他にも「島原コース」があります。日に日に秋が深まるこの季節、それぞれのオルレコースで「島原半島のジオの魅力」を五感で感じてみてはいかがでしょうか。
問合せ:島原半島ジオパーク協議会事務局
【電話】0957-65-5540
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