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教えて市長!

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長崎県雲仙市

このコーナーは毎回テーマに沿った市長インタビューを掲載します。
テーマ「交通網整備」

―雲仙市の幹線道路についてお尋ねします。まずは国道57号の富津防災(道路)の概要を教えてください。

〔金澤秀三郎市長〕国道57号は、愛野町から小浜町を結ぶ唯一の幹線道路ですが、周辺地域は起伏の激しい地形に囲まれています。土砂災害特別警戒区域を経由するほか、一部区間には巨石が露出するなど災害発生のリスクが高いうえ、車両の衝突事故も多発している状況で、防災と交通安全の両面から多くの課題を抱えています。また、災害や事故発生時に国道が通行止めとなった場合、う回する幹線道路もありません。
こうした課題が特に集中している小浜町富津地区ですが、国は令和4年度、「国道57号富津防災」を事業化しました。千々石町木場地区から小浜町山領地区を結ぶ全長3.4kmの区間で、約2kmのトンネルを掘って代替道路として整備する計画となっています。

―富津防災が完成すると、住民の生活はどう変化しますか。

〔市長〕土砂災害に強い交通網の整備は急務であり、富津防災が整備されることで、島原半島南西部の通勤・通学、緊急搬送時の安定性や安全性が確保できるほか、農畜水産物を安定して流通させることにもつながります。昨年11月には島原市、南島原市と共催して建設促進大会を開催し、富津防災の早期完成、また、富津地区以外においても道路事情が非常に脆弱であることから愛野・小浜バイパスの整備実現に向け決意を新たにしました。
今後は能登半島地震により浮彫りになった半島防災の更なる強化の必要性を強く訴えていく必要があると考えています。

―諫早市と島原半島を結ぶ島原道路の進ちょく状況を教えてください。

〔市長〕島原道路は諫早インターチェンジ(IC)から南島原市深江町を結ぶ全長約50kmの道路です。昨年11月には、森山東IC―森山西IC間3.3kmが供用開始されました。同区間の開通で、全体計画の半分にあたる約25kmが完成したことになります。森山西IC-尾崎IC(諫早市小野町)の1.5kmも工事が進んでいます。
本市部分では、有明瑞穂(約10km)と瑞穂吾妻(約6km)の両バイパスがあります。両区間とも現地調査や測量・設計が進められているほか、用地が確保できた箇所から順次、工事に着手しています。道路の整備は住民生活の基盤であり、安全安心を守るために必要不可欠な基幹事業ですので、今まで以上に国や県と連携しながら、交通網整備を進めたいと思います。

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