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祝!国立公園「雲仙」90周年

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長崎県雲仙市

1934(昭和9)年3月16日、雲仙は日本初の国立公園に指定されました。今年はちょうど90周年。
長年、大切に守られてきた歴史や文化、景観の一部を紹介します。

○国立公園とは
日本を代表する優れた自然風景を次の世代にも伝えるため、国が指定し、保護し、管理する役割を担う公園です。自然公園法に基づき国立公園、国定公園、都道府県立自然公園に区分され、国立公園は34カ所あります。

■温泉山
雲仙は701年、行基によって開山されたといわれています。古くから「温泉山」と書いて「うんぜんざん」と呼ばれ、当時は何千人もの僧侶が訪れるなど日本有数の山岳信仰の霊山でした。修験道の歴史を経て1693年、島原藩は温泉山の景観を守るため、山留役を設置。その後、ツツジや花の伐採、野焼きを禁じるなど、自然保護に関する禁制札が立てられました。

■外国人避暑地
明治時代、外国人の登山禁止令が解除になってから、長崎に滞在していた外国人が陸路や、茂木から小浜までの海路で、雲仙へ避暑に訪れるようになりました。雲仙は避暑地を兼ねた温泉地として人気を博し、海外の新聞で紹介されると上海、香港、ロシアなどからも避暑客が訪れるようになり、国際的にも知られるようになりました。増加する外国人に対応するため、旅館を洋風に改装し、従業員も英語やロシア語を学んでいたそうです。
1911年、雲仙は県営公園となり、2年後には県営ゴルフ場やテニスコートが開設。舞踏会や映画会などが開かれ、多くの外国人が長期滞在を楽しみました。

■「雲仙」誕生
1928年、普賢岳の紅葉樹林、地獄地帯のシロドウダン群落、池の原ミヤマキリシマ群落、原生沼沼野植物群落、野岳イヌツゲ群落が天然記念物に指定されました。1931年に国立公園法(現:自然公園法)が制定され、雲仙を含む12カ所が候補にあがりました。
そして1934年3月16日、雲仙は瀬戸内海、霧島とともに日本初の国立公園に指定されました。指定を機に、これまでの「温泉岳」の表記は「雲仙岳」に改められ、今に続いています。その後1956年、天草諸島の景勝地をあわせ、現在の雲仙天草国立公園となりました。

■そして100年へ
雲仙のホテルは戦時中、旧日本軍の療養所に、戦後は米軍の保養施設として時代の流れに翻弄され、高度成長期を迎えると、新婚旅行の名所として名をはせました。1990年、普賢岳が約200年ぶりに噴火、平成新山が誕生。火山と共生するまちとして、世界ジオパークに認定されました。
今年、国立公園として90年を迎えた雲仙。指定を受けるずっと前から地域に愛され、守られてきました。先人たちが残した景観や文化を、さらに後世に伝えていくことが大切です。次の節目に向け、地域一丸となって美しい雲仙を守っていきましょう。
そして100年へ-。

◆90周年記念式典を開催します
雲仙の国立公園指定90周年を祝う記念式典を開催します。これまでの歩みを振り返る講演会のほか、今後の雲仙を考えるディスカッションなど。どなたでも参加できます。

日時:3月24日(日)午後1時~3時30分
場所:雲仙観光ホテル
参加費:無料
※お車でお越しの方は、近隣の駐車場をご利用ください。
内容:
[第1部]記念式典 午後1時~1時50分
・主催者挨拶、功労者表彰など
[第2部]記念講演 午後2時~3時30分
・講演会「雲仙の黎明期から国立公園「雲仙」の90年を振り返る」
・ディスカッション1「雲仙の90年とこれから」
・ディスカッション2「国立公園「雲仙」の90年を、食材・料理を通して振り返る」

◆雲仙の歴史を振り返る企画展
長崎総合科学大学名誉教授のブライアン・バークガフニ氏が所蔵する絵葉書や写真など約50点を展示。外国人にとって人気の避暑地だった雲仙の歴史などを知る貴重な資料展。

○小浜会場 小浜歴史資料館
3月1日(金)~13日(水)午前10時~午後5時
※火曜休館
観覧無料(協力:一般社団法人OBAMA ST.)

○雲仙会場 雲仙観光ホテル
3月17日(日)~31日(日)午前10時~午後5時
※3月21日(木)、27日(水)、28日(木)休館
観覧無料(協力:雲仙観光ホテル)

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