■市内に残る戦争の記憶
市内で発掘調査を実施。調査では、縄文時代や弥生時代など、古代人の暮らした痕跡が多く見つかりますが、戦争の傷跡が見つかることもあります。
写真は、吾妻町の調査で見つかった機関銃の銃弾(長さ約6cm)です。形状や大きさから、第二次大戦中にアメリカ軍が使用していた「12.7mmM2普通弾」であることが分かりました。戦時中、市内では終戦が近づくとあちこちで戦闘機による空襲が行われ、死傷者が出ています。この銃弾は戦闘機から機銃掃射によって撃ち込まれたものでしょう。当時の雲仙市で戦闘が行われたことを証明する出土品で、雲仙市の歴史を物語る貴重な資料です。
8月6日、9日は「原爆の日」、15日は「終戦の日」。戦後79年の月日が経ちましたが、世界では戦争が続いています。平和について改めて考えたいと思います。
また、国見展示館では、長崎市の平和公園付近で発見された「被爆瓦」の展示を行っています。
※銃弾は、曳光弾と呼ばれるもので、内部に火薬が残っている可能性があり、警察に提出し適切に処理していただきました。
※詳細は本紙13ページをご覧ください
問合せ:生涯学習課
【電話】0957-47-7864
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