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自治体の皆さまへ

思うこと綴ります「市長コラム」

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長崎県雲仙市

■テーマ ふるさと平和学習
「ふるさと平和学習」が4年目を迎えました。平和学習というと、これまでは原爆について学ぶことが多かったと思います。ですが、先の大戦では、雲仙市内でも各地で空襲があり、多くの市民が命を落としました。地元の戦災は語り継いでいかなければ、いずれ忘れ去られてしまいます。
授業では▽旧愛野村国民学校(現:愛野小)で、爆撃で防空壕に避難していた児童のうち14人が亡くなった▽南串山町の京泊港に特攻艇「震洋」の格納基地跡が今も残っている▽普賢岳の山頂近くには戦時中、敵機の襲来を監視するため、電波塔が建てられていた―など、普段の教科書にはない戦禍や遺構を取り上げています。
毎年、授業風景を視察していますが、当時を知る人のインタビューが追加されるなど年々、内容が充実してきました。大人にも聞いてほしい内容でしたので、職員向けに実施しました。
地元の戦禍を知るきっかけづくりとして、島原半島の戦災を伝えるパネル展を吾妻町ふるさと会館で開催中です。ナガサキピースミュージアムと連携した企画で、今年は市民から提供いただいた展示物を追加しました。ぜひ足を運んで、大人も子どもも一緒になって、平和について考える機会にしていただければ幸いです。

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