■オキチモズク発見!
雲仙市内には、オキチモズクという絶滅危惧種が生育しています。オキチモズクとは、淡水に生える藻で、赤みがかった色が特徴です。食べられるモズクのように細く長く伸び、ぬるぬるしています。食べられるモズクは海に生えますが、オキチモズクは湧き水が流れ込む川や水路で、適度な日陰があるところに生えます。
生える環境が限られている非常に珍しい藻なので、絶滅危惧種となっており、生育する川などが国の天然記念物に指定されている場所もあります。
これまで、長崎県内で唯一の発生地が国見町の釜蓋川でしたが、6月に国見町の六条川でもオキチモズクが生えていることが発見されました。長いものは数十センチに伸び、良好な生育状況でした。六条川では、22年前に今回の発生地より上流で発生が確認されていましたが、それ以来オキチモズクを確認することができていませんでした。6月17日には、九州大学の栗原暁先生に、オキチモズクであると確認していただき、新たな発生地ということが分かりました。
オキチモズクは、毎年冬から春にかけて繁茂しますが、少しの環境の変化で発生しなくなるため、来年も六条川で同じように見られるかは分かりません。そのため、地元のオキチモズクをまもる会とともに、六条川のオキチモズクを記録するため、標本を作製しました。
作製した標本を国見町文化会館で9月3日(火)から27日(金)まで展示します。長く繁茂したオキチモズクをぜひご覧ください。
問合せ:生涯学習課
【電話】0957-47-7864
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