■テーマ 地域の祭りと郷土芸能
夏から秋にかけて各地区の神社で、台風被害の軽減を願う風除祭(かざよけさい)や、五穀豊穣を祈願する秋の例大祭などが盛んに行われています。神輿や地区の方々が練り歩くほか、地区ごとに継承されてきた浮立や踊りなどの郷土芸能を披露し、通りに賑わいをもたらします。
例えば、国見町多比良の温泉神社の風除祭では、「馬練(うまね)り」が道行く人の目を楽しませます。氏子の男性が「神馬(しんめ)」と呼ばれる馬を引きながら、足を高く上げて舞う姿などが目を引きます。
こういった郷土芸能などは、それぞれの地域の皆様が高い使命感と誇りを胸に、長きにわたり継承されてきたものです。振り付けや衣装などを次世代に引き継いでいくために、地区の方々が長年、努力されている姿には、改めて敬意と感謝を表したいと思います。
その一方で、少子高齢化などの影響で、郷土芸能の継承が難しくなっている現状もお聴きしています。長年にわたって地域に根差してきた郷土芸能が、途絶えることなく継承していけるような取り組みを考えていかなければならないと思っています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>