地域おこし協力隊だより

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■葉山修一郎隊員
みなさん、こんにちは。
以前に広報あげまつでも紹介させていただいたスツール「Heera」がウッドデザイン賞2024を受賞しました。今回は、その報告と改めての紹介をさせていただきます。
きっかけは協力隊の活動の中で「庁舎の新築に使われたひのきの端材を上手く活用できないか」というお話しをいただいたことでした。
そこで思いついたのは庁舎を支える合わせ柱と同じく材を4本束ね合わせてつくるスツール。庁舎と同じく材を4本束ね合わせたことで、柱と、このスツールがシンクロし、空間に一体感が生まれるよう考えました。
建築以上に身体的な触れ合いが生まれる家具。木が持つぬくもりや安心感も相まって、スツールを通して庁舎そのものをより身近に感じてもらえるのではないでしょうか。
上松町が持つ基本理念の「―森林が育む文化と歴史を守りつつ、新しい時代に向けて一人ひとりを大切にする―」という思いを、建築と家具によって代弁してくれるのではないかと考えました。
近年SDGsの観点から、「アップサイクル」というものが注目されています。
捨てられるはずだった資源を、より価値のあるものに生まれ変わらせること。
新しい言葉のように感じますが、日本では古くから取り入れられてきた手法です。
「もったいない」の精神から生まれる美意識の心。これは現代の私たちが抱える問題を解決する考え方のひとつになるのではないか。建築端材をより美しく、より価値のあるものに生まれ変わらせる。そんな思いが込められたスツールです。
スツールは、ふるさと納税の返礼品にも登録しています。また、役場一階ホールにてボタニカルスタンドとして使われていますので是非ご覧ください。