■古澤良子隊員
こんにちは、公民館にいつもいる地域おこし協力隊員・古澤良子です。
ちょうどこの広報あげまつ5月号が出る頃に任期を満了して卒隊することになりました。3年間という短い間でしたが、多くの行事に関わらせていただき、町のみなさんにも大変お世話になりながら濃密な時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
今回は3年間の活動を振りかえってみたいと思います。
地域おこし協力隊として着任したのはコロナ禍まっただ中の令和3年。公民館職員としての仕事が主な活動内容でした。
協力隊が公民館に配属されるのは初めてということで手探りのスタートとなりましたが、コロナのまん延状況によって休館したり、企画した講座も中止することが多く、通常の公民館活動すらままなりませんでした。そんな状況だったので、前向きな言い方をすれば1年目は公民館の仕事に慣れることに全力を注げました。
2年目になるとコロナも落ち着き、ほぼ通常の公民館活動が行えるようになりました。個人的にも業務の流れをだいたい覚え、講座にも自分なりの思いを反映させられるようになりました。
この頃になると、公民館も活気を取り戻し始め、来館した多くの方に声をかけていただけるようになりました。私は生まれも育ちも上松町なので、子どもの頃のように「よしこちゃん」と呼んでくれる方も多く、とても懐かしく嬉しかったです。
しかし、公民館職員としては充実した日々を過ごす中で、ずっと胸につかえていたのは協力隊らしい活動ができていないということでした。
協力隊の活動を考えた時、ぼんやりと思い浮かべていたのは、1年目の時に郡の協力隊研修で体験した電動アシスト自転車を町の観光に取り入れたいということでした。ただ、公民館にいながら、また限られた任期の中で、自分が卒隊した後も継続が見込める事業…と考えるとなかなか難しく踏み出せないでいました。
そんな中転機となったのが、令和4年から公民館も共催して始まった駅伝大会です。駅伝の際、スタッフが電動アシスト自転車に乗ってコースを巡回したことで、公民館職員全体に電動アシスト自転車の有用性が浸透したのです。
そうして迎えた3年目、世の中の脱炭素化の流れにも背中を押され、ついに公民館への電動アシスト自転車導入と講座の開催に漕ぎつけました。いきなり大事にするのではなく、まずは町民のみなさんに体験していただいて、じわじわと仲間を増やす作戦です。
残念ながら土台を作り上げた所で私の任期は満了を迎えましたが、この事業は公民館職員が引き継ぐことになっていて、赤沢自然休養林へのサイクリングも予定しています。私も赤沢まで行ってきましたが、アシストのおかげでそれほどキツイこともなく、森の空気を全身に浴びつつ、車が停められない場所でも自転車を停めて景色を楽しみ…と、とても気持ちよく楽しかったので、ぜひ多くのみなさんに体験していただければと思います。
もっと詳細に思い出を語りたいところですが、ページが足りないので泣く泣く割愛します。とにかく、この3年間は老若男女多くの方と出会い、得難い経験をさせていただきました。ありがとうございました。
私はこれで卒隊となりますが、まだまだ上松町で活躍する地域おこし協力隊員は大勢います。町民のみなさんとお話をすることでアイデアやヒントをもらえることもありますので、ぜひ、お気軽に声をかけてあげてください。
私も上松町にこのまま定住する予定ですので、これからはイチ住民として微力ながら協力したいと思います。これからもみんなで上松町を盛り上げていきましょう!
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