■神科地区 神科まちづくり委員会
堀 善三郎 会長
設立年月日:平成28年5月
対象区域:神科地区自治会連合会区域区
域内世帯数:7,062世帯
区域内人口:16,189人(令和5年11月1日現在)
構成団体:神科地区自治会連合会 ほか23団体
◆住民自治組織でまちづくり
このコーナーでは、市内に設立済みの住民自治組織の活動をシリーズで紹介していきます。この組織は、一定の区域を範囲として、各種団体が参画・連携・協力し、防災や地域福祉など、単独の自治会だけでは対応が難しい課題の解決や地域の特色を活かしたまちづくりに取り組んでいます。
◆神科地区はどんなところ?
上信越自動車道「上田菅平インターチェンジ」があり、上田市の東の玄関口となっています。昭和32年に上田市と合併して神科地域となり、現在15自治会で構成。豊かな自然の中に多くの史跡が点在し、中でも山城として古い歴史を持つ「砥石米山城跡」、新たに整備された「伊勢崎城跡」は身近なトレッキングコースとして人気です。上田市の人口の1割に相当する人々が生活し、地区自治会連合会単位での人口は市内最大規模です。
◆主な活動内容を教えてください
魅力ある地域づくりに向けて、5部会が各種団体と協働しながら独自の活動を展開しています。
▽防犯・防災部会
地域の「自助」「近助」「共助」「公助」による地域防災力・防災意識を高めるため、被災地や先進地の視察を行い、災害に備えています。上田市消防団第12分団と連携して防災倉庫を設置し、機材の充実に努めています。
▽福祉・支え合い部会
ボランティア活動や高齢者宅に安心カードを配布しています。福祉人材の育成を目的に、近隣の住民自治組織と「安心」の地域づくりセミナー実行委員会を組織して研修会を開催しています。特殊詐欺への対策として、防犯機能付き電話機の貸し出しを始めています。
▽環境保全部会
各自治会内の名所・旧跡の整備や由緒説明板の設置、散策ガイドマップづくり、史跡巡りトレッキングなど、住民同士が触れ合える事業を行っています。
▽教育・文化部会
学童保育所・児童クラブ・児童センターへの協力、関係機関との懇談会などを行っています。
各種講演会や視察研修の開催、SDGsに取り組む団体などとの意見交換を行っています。
▽道路・交通部会
通学路の安全確認など地域の交通安全対策を進めています。交通安全対策機器の設置要望をまとめ、自治会と協力して対応しています。
◆今後の展望などを教えてください
住民の皆さまの声をお聞きし、さまざまな事業に取り組んできました。神科まちづくり委員会の設立10周年を目指して、今後取り組んでいく活動内容や事業内容を見直していく必要性を感じます。地域内課題の中でも高齢者などの移動手段の確保は、しっかりと協議を重ねていかなければなりません。今後は、「子どもまんなか社会」の取組やコロナ後の時代変化に対応できる委員会にしていきたいと考えています。
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