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人生100年時代を先取りした健幸(けんこう)シリーズ その4

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長野県上田市

■肝臓の数値が少し高い
上田市の特定健診(2020年)では、肝臓の数値が悪いと指摘された方が約20%いました(図)。自覚症状もなく数値もそれほど高くないからと言って何もしなくてよいのでしょうか。

▽肝臓の数値が高くなる病気
健診では、AST(GOT)やALT(GPT)、ガンマGTPといった検査を行いますが、症状もなく、偶然見つかるこれらの数値が高くなる病気は、数多くあります。B型・C型肝炎ウイルスによる肝炎、アルコール性肝障害、最近増えている脂肪肝、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎、薬による肝障害、また、肝臓以外に原因のある場合などです。
数値を見ただけでは、どの病気なのかわかりません。また、数値がそれほど高くないからと言って安心はできません。重大な病気が隠れていることもあります。ぜひ、医療機関を受診してください。

▽検査の種類
検査は何種類かありますが、まずは、肝炎ウイルス検査(HBs抗原、HCV抗体)です。B型・C型肝炎は、慢性肝炎から肝硬変、肝がんに進行することがあります。近年は、治療法が進歩し、B型肝炎ウイルスは完全には消せませんが、病気の進行を抑え、改善する薬があります。C型肝炎は、ほぼ100%近くウイルスを消すことのできる飲み薬(2〜3か月の治療)があります。
次に、超音波検査です。副作用なく音波を当てるだけで肝硬変、肝がん、脂肪肝、その他多くの情報が得られます。そして、その後詳しい肝臓の検査を行い、病気とその程度を診断し、その状態に合った治療を行うことになります。


上田市2020年特定健診より

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