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自治体の皆さまへ

[特集]レッツSDGs未来に向かって!今日から始めよう!(2)

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長野県上田市

SDGsの取組は、いろいろなところで始まっています。ここでは、小中学校での取組を紹介します。個人で取り組むヒントが見つかるかも!

■南小学校
SDGsの理解を深め、子どもたちの意識変容・行動変容につなげる取組
・若山尚子(わかやまなおこ)先生にお話を伺いました

▽世界が取り組むSDGsって何だろう?
ごみの学習で上田市のごみ処理施設の現状や、プラスチックごみによる海洋汚染を動画などで知り、「何とかしないといけない!」という危機感を感じたことがきっかけで子どもたちとSDGsの取組を開始しました。
「ごみを減らして、生き物も人間も住みやすい地球にしたい!」という願いから、さまざまな取組を実践してきました。

▽SDGsについて理解を深め、「自分ごと」化へ
(1)ポスターを作成
「ごみを減らそう」と呼びかけるポスターを作成し、市内店舗に児童が自ら交渉して掲示してもらいました。

(2)自分たちで野菜を育ててみよう!
プランターで野菜を育てて食べてみようと、野菜栽培に挑戦しました。高温や虫による病気でうまく育てることができませんでしたが、この経験から野菜を育てるのはすごく大変で、農家の方が苦労して作っていることを実感し、食べ物を大切にしようという意識が強くなりました。

(3)藍(あい)染めに挑戦
地域の講師の方に教わりながら、藍染めに挑戦しました。自分で作ったものは大事に使いたくなり、「つくる責任つかう責任」を意識するようになりました。また、地域の自然環境を大事にしようと思うきっかけにもなりました。

▽児童たちの「気づき」、理解の「深化」へ
さまざまな取組を進める中で、新たな発見があり、SDGsの理解を深め、活動に取り組んでいます。

(1)〝届けよう、服のチカラ〞プロジェクト
UNIQLO(ユニクロ)さんのプロジェクトに参加。使わなくなった服を全校で集め、段ボール32箱分の服を難民の子どもたちに届けました。

(2)米袋マイバッグ
エコバッグを持ち歩く人は増えてきましたが、プラスチックのマイバッグが多く、海洋プラスチックの問題につながってしまうのではと考えました。そこで、米袋であればプラスチックを使用していないうえに頑丈だと思い、米袋のマイバッグを作成しました。

▽校内外へ発信
(1)SDGsクイズ
たくさんの人にSDGsを広めるため、SDGsクイズを作成しました。低学年の児童でもSDGsに興味を持てるきっかけになりました。

(2)上田地域産業展での発表
私たちは消費者として買うものを考えて選ぶことができます。包装にプラスチックを使っていないものを選ぶなど。これは一人一人の選択で、企業を動かす力があるということだと感じました。SDGsに取り組む企業を応援したいという思いから発表に至りました。

◆メッセージ
まず一歩踏み出してやってみることです。ひとりで100個やるのは大変ですが、100人で1個ずつなら、みんなで楽しみながら取り組めます。みんなで少しずつ協力して「大切な地球」を守っていきましょう。

■第三中学校
SDGsを切り口に、地域とともに歩む学校を目指した取組
・下村京子(しもむらきょうこ)先生にお話を伺いました

▽総合学習の時間を活用
1年時には地域の魅力を再発見する学習、2年時には職場体験学習を通して、「職業と地域の課題解決に密接な関係があること」を知りました。
3年時ではワールドキャンパス・インターナショナル(WCI)との交流を通して、外国の学生とSDGsをテーマに意見を出し合う機会を得ました。

▽WCIとの交流
WCIは、ホームステイをしながら日本文化を学び、各地で地域交流活動を行う国際教育団体です。
世界共通のテーマであるSDGsについて、3学年の全4クラスが、WCIの36人(10か国)と交流しました。SDGsのゴールごとにグループに分かれ、ワークシートを活用して意見交換しました。

▽生徒の変化、気づき
交流した生徒たちは、世界各国の若者と意見交換したことで、広い視野を持つようになりました。学校生活だけでなく地域にも視野を広げ、自分たちが地域貢献の主体であることを自覚できました。
また、これから進路を考えるうえでも、SDGsを切り口に地域の課題解決にも関心を持つことで、自分がどの分野で活躍していきたいのかを考えるきっかけになったと思います。

▽生徒が感じたこと(抜粋)
・私たちが緊張しないように話してくれた。
・人の意見を尊重する。
・自分の意見を言ったら「日本ではどう?」「それぞれの意見はどう?」と聞いてくれたのがよかった。
・知識量がすごいと感じた。
・ジェスチャーを使う、調べる、絵を描くなどで、分かりやすく説明していた。
・こちらが言っていることを、がんばって理解しようとしてくれたのでうれしかった。

▽生徒会での取組
(1)ペットボトルキャップ回収
廊下などにビラを掲示して校内で呼びかけることで日常的に目にするようになり、生徒の意識付けにつながっています。

(2)花ボランティアさんと
地域の花ボランティアさんとともに花壇の整備をしています。夏休みにも、生徒が登校する前から整備をしてくださる地域の方々に支えられています。

(3)ごみ収集と分別
清美(せいび)委員会では、ごみ収集と分別活動を継続しています。毎日、地道にごみの分別をしており、日頃から意識高く取り組んでいます。

◆メッセージ
本校は地域の皆さんに支えられて学校活動を進めてきました。これからも地域との交流・連携を大事にし、持続可能な地域づくりを目指していきます。

問合せ:政策企画課 
【電話】23・5112

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