消費生活センターだより(40)

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◆賃貸住宅の「原状回復」トラブルにご注意ください!
全国の消費生活センターには、賃貸住宅に関するさまざまな相談が寄せられていますが、引っ越しシーズンの2～4月は、退去時の「原状回復」に関する相談が増える傾向にあります。原状回復とは、借主の故意や過失によって生じた傷や汚れなどを元の状態に戻すことをいい、通常損耗や経年変化などを除き、借主がその義務を負うことになります。相談の多くは、貸主から提示された修繕の範囲や金額について借主側が納得できないといった内容です。入居時の状況がわかる記録が残っていないと、傷などがどちらの責任によるものか判断できず、費用分担をめぐってトラブルとなるケースが多いようです。

▽トラブル事例
・契約書に記載がないエアコンの清掃代や、入居前からあったフローリングの傷の修繕費用まで請求された。
・普通に生活していて生じた損耗だと思う箇所の修繕費用を請求された。
・シャワーヘッドの交換費用を請求され、入居時から不具合があったと伝えたが、証拠がないと言われた。

▽消費者へのアドバイス
・契約前に契約内容をよく確認する。入居時には宅内の現状を確認し、傷や汚れがある場合は写真など記録を残して、貸主と情報共有を!
・入居中にトラブルが起きたら、すぐに貸主に相談しましょう!
・退去時には、精算内容をよく確認し、納得できない点は貸主側に説明を求めましょう!

不安に思ったり、トラブルになった場合には、一人で悩まず、上田市消費生活センター(【電話】75・2535)や消費者ホットライン(【電話】188)にご相談ください。