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令和6年12月市議会定例会 市長提案説明(要旨)

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長野県上田市

■安全な水道水の供給と衛生的な生活環境の維持に努め、持続可能な経営を目指してまいります
▽上下水道料金改定
上下水道事業は、市民生活と地域経済を支える欠かすことのできない重要なライフラインであります。
水道料金は令和3年に改定しましたが、下水道使用料は市町村合併後の平成21年に使用料を統一して以降、改定を行わず経営を続けてまいりました。しかし、人口減少や節水意識の高まりで収入が減少する一方、物価高やエネルギーコスト上昇への対応、老朽施設の更新や耐震化、災害対策に多額の費用が必要となる中で、経営環境が一層厳しくなっております。
こうした背景から、今年4月に上下水道料金の改定について上田市上下水道審議会に諮問したところ、8月に、水道料金については18・5%、下水道使用料については11・7%引き上げることが適当である旨の答申をいただきました。市といたしましては、この答申を尊重しつつ、安定した経営基盤の確保に向け、来年4月からの料金改定について必要な条例改正を今定例会に提案いたしました。
今後も、安全な水道水の供給と衛生的な生活環境の維持に努め、持続可能な経営を目指してまいります。

▽林業振興の取組「J-クレジット制度」の導入に向けて
市では、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロとするゼロカーボンシティの実現に向けて、市域の7割を占める森林資源の活用は重要な手段であると考えています。
現在、国においては、森林が有する二酸化炭素吸収機能に着目した「J-クレジット制度」が設けられています。二酸化炭素吸収量をクレジットとして認証し、このクレジットを脱炭素に取り組む企業や団体などに売却することで、森林の適正管理や保護のための財源とすることが可能な制度であり、既に県内の一部の自治体で実施されています。
市といたしましても、森林資源の効果的な活用手法と捉えていることから、将来的な本格導入に向けた実証を行うに当たり、本制度へのプロジェクト登録のための初期費用を、今定例会に計上いたしました。

▽(仮称)市民ICT支援センター開館に向けて
子どもからシニア世代まで多くの方がICTを体験・学習できる施設として整備を進めている「(仮称)市民ICT支援センター」につきましては、来年秋の開館に向け、10月に着工した施設の改修工事と並行して、具体的な事業運営に関する調整を進めております。
この中で、市民のデジタル活用に関する機能整備の一環として、情報ネットワークの構築のほか、物価高騰などに伴う工事の追加経費について、債務負担行為を今定例会に計上いたしました。
市民のデジタル活用を推進する拠点として、その機能を十分発揮し、多くの皆さまに親しまれる施設となるよう、引き続き事業に取り組んでまいります。

▽第五中学校改築事業 校舎棟建設工事に係る請負変更契約締結
本工事は、令和5年6月市議会定例会において工事請負契約に係る議決をいただき、同年7月より工事に着手してまいりました。限られた敷地内で学校運営に支障をきたすことのないよう、安全管理と円滑な施工に努め、令和7年度新学期からの新校舎使用に向けて、工事は順調に進んでおります。
しかしながら、掘削時の発生土に多くの玉石(たまいし)が混じっており、不測の処分費用が発生したことや今後の屋内運動場改築計画において来校者や職員の駐車場がなくなるため、グラウンドの一部を仮設駐車場として整備を行うこと、また、歩道の一部を第五中学校の敷地側に拡張することなどの追加工事が発生したため、今定例会に工事費の増額に関する請負変更契約の締結に係る議案を提案いたしました。

提案説明はインターネットで動画・全文をご覧いただけます

◆12月議会初日に提案した議案の概要
▽条例案(2件)(一部改正2件)
上田市水道条例等中一部改正についてほか

▽令和6年度補正予算案(6件)
一般会計(1件)、特別会計(3件)、企業会計(2件)

▽事件決議案(9件)
第五中学校改築事業校舎棟建設建築主体工事請負変更契約の締結についてほか

▽報告案件(1件)
専決処分した令和6年度上田市一般会計補正予算第4号の承認について

問合せ:行政管理課
【電話】23・5163

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