■不撓不屈の一心で 上田再構築 もっと、前へ
市民の皆さまには、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げますとともに、昨年、市政にお寄せいただきましたご支援ご協力に対し、心から厚く御礼申し上げます。
昨年は、元日の能登半島地震をはじめ多くの自然災害が日本列島を襲い、各地に甚大な被害をもたらしましたが、本年は、このような災禍のない平穏無事な一年となりますことを切に願い、風雨順時を祈ります。
しかしながら、いつ起こるとも知れない自然災害に備え、市民の皆さまの安全と安心を最優先に、災害に強いまちづくりを目指し、引き続き地域防災力の強化に向けて取組を進めてまいります。
◆資源循環型施設建設に向けた市としての取組について
市としても優先課題に位置付ける、上田地域広域連合の資源循環型施設建設につきましては、まもなく環境影響評価の手続きが完了する予定であります。
また、地元関係団体の代表の皆さまとは、「安全・安心な施設」と「地域のまちづくり」を2本の柱として、施設建設における地域の合意形成に向けた大詰めの協議を行っております。
施設周辺の道路整備など地域課題の解決に向けた取組を進めるとともに、早期に施設の建設地を決定できるよう、地元住民の皆さまにご理解ご協力をお願いしてまいります。
私たちの生活を支えるごみ処理事業を継続させるため、資源循環型施設の早期建設に向けて、引き続き全力で取り組んでまいります。
◆水道の広域化について
これからの水道を守り、将来へ引き継いでいくことは、市としても重要な課題と位置付けており、昨年4月から、長野市、千曲市、坂城町および長野県企業局とともに、「上田長野地域水道事業広域化協議会」を設立し、水道事業の広域化について詳細な検討と協議を進めてまいりました。
安全・安心な水道水を将来にわたり安定供給するために、水道事業の広域化は有効手段と捉えておりますが、これまでもさまざまなご意見を頂戴しており、引き続き、地域にふさわしい水道事業のあり方を市民の皆さまと一緒に考え、上田市の将来の水道事業の方向性を示せるよう取り組んでまいります。
◆平和記念事業について
本年は戦後80年という歴史的節目の年を迎えます。私たちは、先人たちが築き上げてきた平和と繁栄の礎に深く感謝するとともに、その尊い教訓を次の世代に引き継いでいく責務があります。
本市におきましても、非核平和都市宣言を行ってから本年で15周年の節目を迎えます。このため、深い歴史の教訓を未来に伝え、平和への誓いを新たにするための取組として、平和への想いの象徴となる「平和の灯ともしびモニュメント」を設置し、広島・長崎から分火した「平和の灯」を灯すことで、私たちの平和に対する姿勢を改めて強く意識し、次世代へ平和のバトンを渡す意思を示し、平和文化を発信してまいります。
◆「叶えよう夢を!上田城復元」に向けた取組について
真田氏が築き、仙石氏が復興し、松平氏が継承した上田城跡の復元整備におきましては、これまで発掘調査や史料調査などを進めてまいりましたが、本年は、城攻めに備えて兵を駐留させた「武者溜り」の復元に向けて、上田城跡公園内の旧市民会館の解体工事に着手いたします。
多くの皆さまから想いを寄せていただいております「武者溜り」、そして「本丸の櫓と櫓門」の復元という大きな夢の実現に向かって、さらなる挑戦を続けてまいります。
郷土の歴史を紡ぎ、未来へとつなげていく取組に、引き続き、市民の皆さまのお力添えを賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。
◆中村天風から大谷翔平選手
さて、米国大リーグの大谷翔平選手の活躍は多くの感動を与えています。活躍の根底には、ひと、もの、ことの出会いがあります。
なかでも哲人思想家中村天風の著書「運命を拓く」に啓発され携行していることは知られています。政財界などの多くの著名人に影響を与えた中村天風の「不撓(とう)不屈の精神」を感得したと思います。
中村天風の心身統一法の中には、腹式呼吸をし肛門を締めるなどのクンバハカ法があります。皆さんも試みてはいかがでしょうか。
そして、新年を迎え何か一つ新しいことにチャレンジされますことを期待します。
市民の皆さまのご健勝ご多幸を心よりご祈念申し上げ、希望に輝く年となるよう「不撓不屈の一心」で共に邁(まい)進してまいりましょう。
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