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地域の未来を照らすみなさんを紹介します。キラリ★中野のチカラ No.110

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長野県中野市 クリエイティブ・コモンズ

東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科4年
佐野 萌美
さの・もえみ 中野市出身。旧永田小学校卒業。
10月1日にオープンしたふるさと交流拠点施設「タカギセイコーふるさとパーク」のポスターをデザインをした。

■母校に恩返しをしたいと思った
『タカギセイコーふるさとパーク』のポスターデザインをした佐野さんにデザインの道に進んだきっかけを聞いた。
「昔から絵を描くことは好きだったので、高校生の時に美術部に入りました。そこで、絵を描いているうちにその難しさに突き当たったんです。でも、当時は言葉遊びも好きで、文芸部にも所属していて、絵だけでなく自分の好きなことを一緒にできるものを考えた時に、デザインにたどり着いたんです。」と語った。
また、今回、ポスターデザインに至った経過について「私が大学在学中に永田小学校の校舎が解体され、新しい施設ができると知り、母校に恩返しをしたいと思いました。私に何かできることはないかと市の担当者の方へお話しし、一緒に考えた結果、ポスターデザインを任せていただけることになりました。」とのこと。
デザインのこだわりを聞いた。
「『ふるさと』交流拠点施設という事もあり、唱歌『故郷』に関連付けたいと考えました。私自身、『故郷』が好きで、歌詞にある『山』に囲まれた青いトラックが『川』に見えるようにと思いデザインしました。」
「実は完成までの約一年間のうち、約八割は話し合いでした。関係する大勢の方たちとの考え方や視点のすり合わせは大変でしたが、デザインの道を進むうえで必ず経験することで、今回、私のルーツに関することでこの経験ができたのは貴重でしたし、これからの財産になると思っています。」
オープニングイベントに参加した佐野さん。施設を実際に見るまで不安があったと言う。
「今回に限らず、デザインをするうえで嘘は伝えたくないと思っています。施設の完成まで自分の目で見ることができなかったので、描いたものが現実になったようで嬉しかったです。」
今後の展望について「地元でのデザイン活動は難しい現状なので、今は力を付け、いつか地元に戻り、地元の資源を盛り上げられるデザイン活動をしたいです。」と語った。

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