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特集 ~中野ションションまつり・中野祇園祭~ 信州中野の夏祭り

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長野県中野市 クリエイティブ・コモンズ

毎年7月中旬から下旬にかけて行われる中野祇園祭と中野ションションまつり。どちらのお祭りも信州中野の夏の訪れを感じさせる風物詩となっていました。
2020年度以降、規模の縮小や開催の見送りなど、十分な活動が行えませんでしたが、社会情勢の変遷とともに以前のお祭りのかたちに戻りつつあります。特に中野ションションまつりは、4年ぶり47回目の開催となりました。
今回は、そんな中野祇園祭と中野ションションまつりの様子をお伝えします。

■中野ションションまつりの成り立ち
高度経済成長期、これまで地域のつながりを支えてきた伝統的なお祭りが衰退していくなか、市民全員が一つになる場が求められていました。
そうした中、中野青年会議所が中心となって市民の皆さんの声を聞き、住民の連帯と総和楽を目標に計画立案されたものが後の「ションションまつり」でした。

■『ションションまつり』の呼称
この呼称は、現在も宴会の時などで行われている中野市独特の手締め『天領締め』の「ヨー!ションションション」を由来としたものです。また、お祭りの呼称を決める会議では、ふと湧いたこの案が全員の賛成のもと決定したというエピソードもあります。
なお、「ションション」という言葉の語源は、この地域が江戸幕府の天領だったころにあるとされており、「シャンシャンシャン…」という江戸言葉の掛け声がなまったものであると言われています。

■第47回中野ションションまつり
夏の風物詩となっている「中野ションションまつり」。昨年までは、新型コロナウイルス感染症の影響で開催を見送っていましたが、今年は4年ぶりの開催となりました。当日は好天にも恵まれ、多くの方が来場しました。
会場では、マスクを外せたことを喜ぶ声が多く、ハイタッチなどの人との触れ合いを楽しむ姿も多く見受けられました。
ションションまつりの開始に先立ち、陣屋前広場公園の飲食ブースや踊り会場の沿道では、多種多様な出店や露店が来場者を楽しませていました。また、公園内に設営されたステージでは、3つのチームがダンスを披露しました。
いよいよ、ションションまつりが開始。会場には中野市魅力発信VTuber「信州なかの」ちゃんも駆けつけ、大いに盛り上げてくれました。今年は40連、約2000人が参加し、沿道は多くの観客でにぎわっていました。そして、ションションばやしが流れると会場は沸き立ち、一斉に踊り始めました。
全ての連が活気にあふれ、時折ションションばやしを口ずさみながら踊る姿は、4年前と変わらない、熱気に満ちた光景でした。
また、会場の中央に位置するステージでは、ションションまつりが始まって以来、初めて市内の高校生が踊り、お祭りをさらに華やかにしてくれました。
踊り終了後、お祭りの終わりを告げる花火が打ち上げられ、夜空を彩る花火に、その場にいた多くの人が感嘆の声を上げていました。

■踊り連コンテスト
≪大賞≫ CPサロン リバース連
○待ちに待ったお祭り!
以前と比べ、参加されている人の少なさは感じたものの、久しぶりにみんなで声を出して踊れたことが本当に嬉しかったです!
今回、「美しさを、力に。」を意識して踊りました。まさか、大賞をいただけるとは思いませんでしたが、それを体現することができたのかなと思います。
連長 山田洋子(やまだようこ)さん

■仮装連コンテスト
≪大賞≫ 豊田中3年28人29脚連
○最高です!
東京リベンジャーズとセーラー服の仮装で、学生らしく元気で最高の連になるように意識しました。
これまで、できなかった鬱憤(うっぷん)を晴らすように、会場が活気にあふれていたので、とても楽しかったです!
また、こうして大賞をとることができて嬉しかったです!
代表 割田雄大(わりたゆうた)さん、小橋竜成(こはしりゅうせい)さん

○初めてのションションまつり
人がいっぱいいてびっくりしたけど楽しかった。花火もきれいだった。
吉見彩那(よしみあやな)さん・拓真(たくま)さん

○お祭りの盛り上げに一役
見ている人が笑顔になるように踊っている側も笑顔を意識しました。皆さんが楽しんでくれたので、すごく嬉しかったです。
CHEVYZ(チェヴィーズ)
若槻虹菜(わかつきにいな)さん、髙橋月菜(たかはしるな)さん、久保田冴恵(くぼたさえ)さん

○ションションまつりでは初の試み
これまで、中央ステージに高校生が上がったことがないと聞いていたので、少し緊張しました。
ですが、皆さんの盛り上がりで私たちも楽しんで踊ることができました!
中野立志館高等学校ダンス部
磯邉万妃瑠(いそべまひる)さん・田村心(たむらこころ)さん・福山巴菜(ふくやまはな)さん

■中野 祇園祭
伝統行事「中野祇園祭」が7月15、16日に開催されました。中野祇園祭は、中野の高梨政盛(たかなしまさもり)が越後での合戦で上杉顕定(うえすぎあきさだ)を討ち取り大勝したことを記念し、行われた馬乗り行事に由来すると言われている500年以上の歴史を持つお祭りです。
初日は、みこしや大獅子がまちを練り歩き、中野陣屋前広場公園では松川川崎踊りなどが披露されました。2日目には馬乗り行事が行われ、それぞれの地区から選ばれた子どもが若武者に扮し、凛々しい姿で馬にまたがり市街地を巡行しました。

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