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地域の未来を照らすみなさんを紹介します。キラリ★中野のチカラ No.119

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長野県中野市 クリエイティブ・コモンズ

■ワイン造りは農業だと思っています

Gozan Wine Works 代表 金子修一
かねこ・しゅういち 中野市出身。県内高校卒業後に上京。2年間の週末農業を経て、退職を機に2021年1月にUターン。ワイン用ブドウを栽培しつつ、ワイナリーの設立を目指す。

「ワインとの出会いは妻に勧められて。そのおいしさにすっかり魅了され、かれこれ40年近く飲み続けている。」
都内のIT企業を退職し、ワイン用ブドウを栽培している金子さん。東京ではワインの基礎知識を学ぶワインスクールにも通っていたという。「15年前、ふと、造る側になりたいと思った。ワインのおいしさの秘密は一体どこにあるのだろうという純粋な疑問からだった。」
ワイン造りへの憧れを抱いたまま、両親の介護のため東京から中野へ通う日々。定期的に訪れるうちに地元の良さに気付き、「ここで農業をやりたいと思った。」
決意してからの行動は早かった。40年離れた地元での園地探しに奔走。2018年の秋に現在の園地を紹介され、翌年5月には植樹にこぎつけた。高山村ワインぶどう研究会や東御市の日本ワイン農業研究所の千曲川ワインアカデミー、県ワイン生産アカデミーに参加し、栽培のノウハウを学んだ。県の里親ワイナリー制度も利用し、半年間たかやしろワイナリーで研修を受けた。
「ブドウ栽培とワイン造りの基礎を学ばせてもらった。いまもたくさんのことを教えていただき、本当に感謝している。自分もいつかは研修生を受け入れる立場となり、知識や経験を引き継いでいきたい。」
昨年6月、ついに委託醸造で初リリースを迎えた金子さんのワイン。
「15年前から思い続けた夢がやっと叶った。できる限り醸造にも携わり、大満足の仕上がりに。たくさんの人に、このワインを片手に楽しい時間を過ごしてほしい。」
中野市がワイン特区に認定された今、挑戦したいことは、「ワイナリーを設立すること。自分が育てたブドウで自分がおいしいと思うワインを造り、それをたくさんの人に飲んでもらいたい。地元の食材を使った料理と、地元のワイン。そんなペアリングを市内の飲食店でも楽しめたらと思う。中野市といえばワインと言われるぐらい、ワインを中心に地域を盛り上げていきたい。」

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