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地域の未来を照らすみなさんを紹介します。キラリ★中野のチカラ No.115

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長野県中野市 クリエイティブ・コモンズ

■「上手くない」から努力し続けられる
ナレーター 山田誠一郎
やまだ・せいいちろう 中野市出身。芸能事務所株式会社ALBAに所属し、現在放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」土曜日版のナレーションを務めている。

「大学院まで法律の勉強をし、一時は司法書士を目指して、東京都内の司法書士事務所に延べ10年間勤めていた。」
あるとき、資格が必要なこの仕事を続けることに疑問を持ち、体調を崩したこともあって転職を考えた山田さん。資格によらない自分の力で勝負できる業界を探した。
「人に声を褒められることが多かったので、テレビ朝日のナレーター養成講座に参加した。自分では声がいいと思っていなかったが、講師からも声を褒められたことで自信がついた。」
2011年のデビューから半年、初の番組の仕事が決定した。
「当初はタイトルコールだけと聞いていたが、現場で番組内のナレーションもやることになって。でもこの仕事をきっかけに、さまざまな仕事をいただくようになった。」
今回、「虎に翼」土曜日版のナレーションもその一つだと話す。また、この仕事が決まった際、感慨深いものがあった。
「一昨年、父の病気がきっかけで中野市に戻ることを決めた。父と仲が良かったこともあり、最後は一緒にいたいと思っていたが、その準備中に亡くなってしまった。父は生前、NHKの番組が好きでよく一緒に見ていたので、この仕事が決まった時、驚いたと同時に嬉しかった。この仕事は、父に見られていると思いながらやっている。」
これまでの仕事の中にはCMのナレーションなど、原稿を現場で初めて見ることもあったという。ただし、どの仕事も共通して意識しているのは、制作側の意図をくみ取ること。
「指示された言葉の真意やその根底にあるもの、また、原稿の一文に込められた意図や可能性などを考え、求められているものに即対応できるよう、自分の中でいくつかパターンを持つようにしている。」
活動の幅を広げるため、トレーニングを欠かさない山田さん。今後は「バラエティー番組のナレーションにも挑戦してみたい。」と語った。

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