地域の未来を照らすみなさんを紹介します。キラリ★中野のチカラ No.116

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デコパージュ講師：石黒直子
いしぐろ・なおこ　大阪府出身。1996年に結婚を機に中野市へ移住。市内のアトリエで、デコパージュを始めさまざまなハンドメイド作品の制作指導をしている。

■納得するまでこだわり続ける
「デコパージュとの出会いは、当時勤めていた大阪のテレビ局でのこと。主婦に趣味を紹介する番組内でこんなに素晴らしいクラフトがあるのかと衝撃を受けた。」結婚、出産を経ながら女性が働き続けることが難しい時代、主婦であっても好きなことを職業にしたいとデコパージュ講師を目指した。
子育てをしながら教室に通い、新たなジャンルの資格を取るために東京にも通った石黒さん。今ではデコパージュのみならず、シャドーボックス、ポーセラーツほか制作指導を行う。
そんな石黒さんが思うデコパージュの魅力は、「初心者でも見栄えの良い作品ができること。アイデアや表現方法は無限大。歴史的な背景やストーリーを考えるとその絵画以上の表現ができると思う。」
アメリカ、オレゴン州の高校の先生と出会い、持ち前の行動力で60人の生徒を指導するために渡米。「風神雷神」「川中島の合戦図」などのモチーフを持参。生徒たちは日本の美のデコパージュを楽しんだ。現在は、片塩にアトリエを構え、公民館や地元の小学校のクラブで講習などを行い、多くの方にハンドメイドの楽しさを伝える。
数年前から和と洋が融合したジャパニーズデコパージュを海外の展示会に出品。昨年はフランス、パリの展示会で審査員特別賞を受賞し、今年は英国ロンドンの展示会に出品。英国王立芸術協会の会員にも任命された。
今年6月、広島で開催された第32回国際平和美術展に出品した作品は、2月に開催した中野・陣屋県庁記念館での展示会で投票を行い、「平和(祈り)をテーマにした『ギリシャ神話』に決定した。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。」秋には、キリスト教三大巡礼地であるスペインでも展示される。
将来は今まで以上に海外の方にジャパニーズデコパージュを見てもらい「関わってくださる方々が楽しく前向きになる人間関係を築き、元気の出るデコパージュを作り続けたい。」