■アーチェリーをもっと身近に!
○中野アーチェリークラブ・アカデミー
関浪
せき・なみ 韓国・全州(チョンジュ)出身。2004年に来日し、2006年に日本国籍を取得。2008年の北京オリンピックでは団体8位入賞に貢献し、個人戦でも6位入賞。現在は後進の育成に力を入れている。
「アーチェリーを始めたのは小学5年生。純粋にそのかっこよさに惹(ひ)かれた。」そこから高校卒業後、実業団まで続けた。
「2004年、アーチェリー以外のことがしたくて、ネイルアートを学ぶために来日したが、アーチェリーへの思いは捨てきれなかった。」一年間日本語を学んだ後、日本体育大学に入学し、競技を再開した。
2013年、結婚を機に中野市に移住。移住後も競技を続けていたものの、次第に時間の確保が困難になり、2015年の国体を最後に現役引退を決意した。
「子どもが生まれ、育児の傍ら、美容師免許を取得し、夫の実家の美容院を手伝っていた。そんな時、妹から『またアーチェリーやってみない』って誘われて。」アーチェリーから離れ約7年。現在は、2022年に設立した『中野アーチェリークラブ・アカデミー』で指導者としてアーチェリーに携わっている。
現在、アカデミーには小学校高学年から40代の方まで幅広い年齢層が在籍している。
「アーチェリーには正解がない。体格やメンタルなどで射(う)ち方が変わり、射ち方が変われば、弓の設定や矢の硬さを一人一人に合わせる必要がある。型にはめられないからこそ、日々の練習の積み重ねが結果に結びつくと思っている。生徒一人一人の指導は大変でも少しずつ成長する姿が見られるのは、すごくうれしい。」
今後挑戦してみたいことを伺った。
「アーチェリーは、始めるのが難しい競技と思われてしまう。でも実はそうではなくて、年齢も性別も問わず、誰でも楽しめる競技なんです。中野市にもアーチェリー場ができたので、もっと気軽にできる競技として、皆さんに身近に感じてもらえるような活動をしたい。また、ゆくゆくは中野市からオリンピアンが出てほしい。」
アーチェリーに少しでも興味がある方、体験してみたいという方は事前にご連絡ください。詳細は、上の二次元バーコードからご覧いただけます。
※二次元コードは本紙をご覧ください。
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