■薔薇(ばら)色の故郷を目指して
新春を迎え、皆さまのご健勝を心からお慶び申し上げますとともに、日ごろ市政に対し、ご理解、ご協力を賜り御礼を申し上げます。
昨年は、信濃グランセローズが念願の独立リーグ日本一となり、本市出身の牧秀悟選手がキャプテンを務める横浜DeNAベイスターズは日本シリーズを制し、また、リノベーションした市民会館ソソラホールでは久石譲氏の凱旋(がいせん)公演が実現するなど、中野市に元気をいただきました。
本年は、合併して新中野市となって20周年の節目の年であり、市民の皆さまとともに20周年を祝い、将来にわたり明るく住みやすい元気なまちづくりの実現に向けた市政運営を行ってまいります。
少子高齢化が進み、人口減少、担い手不足などが全国的な課題です。また、依然として円安、原材料価格の高騰などによる影響が続いています。市では、地域経済の強化および活性化に向け、地元企業の支援や雇用確保、農業基盤の整備および工業の強化並びに就労支援に必要な施策を実施いたします。
また、中野市は果物や農産物の生産が盛んであり、昨年にはワイン・シードル特区の認定を受けるなど「農業王国」ですので、多くの方にそのすばらしさを堪能していただくようトップセールスを行うなど、生産者の皆さまを支援してまいります。
加えて、「子ども ど真ん中」の政策として、小・中学校の給食費の無償化をはじめ、さまざまな子育て支援施策を拡充し、少子化対策をさらに加速させます。また、高齢者支援として、eスポーツを活用した居場所づくりや外出支援のほか、運転免許証を返納された方への支援の拡大や高齢者世帯の家計負担軽減の検討を進めてまいります。
昨年初めて開催した痛車フェスや本市出身の漫画家宮島礼吏先生の作品「彼女、お借りします」とのタイアッププロモーション事業なかのかのかり祭など、年間を通して「訪れておもしろいまち」となるよう取り組んでいるところです。
これからも希望・幸福に満ちあふれる「薔薇色の故郷」となるよう、市民の皆さまの声をお聞きしながら、一緒になって、魅力あるまちづくりに取り組むとともに、移住・定住・関係人口および交流人口の拡大につなげられるよう、「信州中野」を全国に発信してまいりたいと考えています。
結びに、本年が皆様にとりまして幸多い年でありますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
中野市長 湯本隆英
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