
■立ちくらみ・めまい・起きられない…
~起立性調整障害って?~
◆起立性調整障害はこんな病気
思春期前後の小児に多く見られ、起立時にめまい、動悸(どうき)、失神などが起きる自律神経の機能失調です。小学生全体の5%程度、中学生では全体の10%程度の方が罹患(りかん)すると言われています。これは、体が急成長し、ホルモンバランスも大きく変動する二次性徴が原因の一つと考えられています。
子ども自身もうまく症状を大人に伝えられなかったり、周りからは怠けと思われてしまうことも多く、病気であると正しく理解されないこともあります。
◆起立性調整障害の症状・診断
・立ちくらみあるいはめまいを起こしやすい
・立っていると気持ちが悪くなる。ひどくなると倒れる
・少し動くと動悸あるいは息切れがする
・朝なかなか起きられず午前中調子が悪い
・頭痛
・乗り物に酔いやすい
・顔色が青白い
・食欲不振
・へその周囲の痛みをときどき訴える
・倦怠(けんたい)あるいは疲れやすい
・入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる
出典:小児起立性調整障害診断・治療ガイドライン
これらの項目のうち3つ以上当てはまる、あるいは2つであっても症状が強いなどの場合、起立性調整障害が疑われます。
▽予防・対応
・病気を正しく理解すること。子どもの気持ちに寄り添い、常に味方でいること
・栄養・水分・運動・生活リズムを整える
・医師に受診し相談してみましょう
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