
■あなたもゲートキーパーになりませんか?
「ゲートキーパー」とは悩んでいる人に気付く、声をかけてあげられる人のことを指します。特別な研修や資格は必要なく、誰でもゲートキーパーになることができます。
◆ゲートキーパーの役割
○変化に気づく
家族や仲間の変化に気付いて声をかける
○じっくりと耳を傾ける
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
○支援先につなげる
早めに専門家に相談するよう促す
○温かく見守る
温かく寄り添いながらじっくり見守る
◆ゲートキーパーは「命の門番」
ゲートキーパーは「命の門番」とも呼ばれています。悩んでいる方に寄り添い、関わりを通じ「孤独・孤立」を防ぎ、支援することが重要です。
専門性の有無に関わらず、できることから行動することがゲートキーパーとしての第一歩につながります。
難しく捉える必要はありません。家族や友人・同僚などの身近な方の「いつもと違う」様子に気付いたら「どうしたの?」「何かあった?」と声を掛けるだけでもゲートキーパーの活動になります。
◆ゲートキーパーの心得
・温かみのある対応をする
・真剣に聴いている姿勢を伝える
・相手のこれまでの苦労をねぎらう
・心配していることを伝える
・わかりやすく、ゆっくりと話をする
・一緒に考えることが支援
・準備やスキルアップも大切
・困ったときのつなぎ先(相談窓口など)を知っておく
・ゲートキーパー自身の健康管理、悩み相談も大切
◆ゲートキーパー養成講座
さまざまな悩みや生活上の困難を抱える方が発するサインを早期に気付き、適切な対応ができる「ゲートキーパー」が自殺対策の推進に大きな役割を果たします。
市ではゲートキーパーに関する周知を行うとともに、自殺対策を支える人材育成のため、市民を対象にゲートキーパー養成講座を毎年開催しています。
身近な方への心のサポート、寄り添い方について一緒に考えましょう。
○地域のコミュニティ・団体・企業などを対象としたゲートキーパー養成講座
いきいきと働ける職場や地域づくりのため、メンタルヘルスやサポートについて出張出前講座も行っています。
詳細は健康づくり課【電話】22-2111(内線242)にお問い合わせください。
◆2024年度ゲートキーパー養成講座 講師
○一緒に学んでいきましょう
ゲートキーパーとして4つの役割の中で特に重要なのは「じっくりと耳を傾ける」ことです。相談している方の結果や成果ではなく、相手自身を見て、寄り添いながら話を聴いてください。
命も大切ですが、それ以上に“あなた”は大切です。
一人一人が相手に寄り添い、生きる支援の扉を一緒に探すことがゲートキーパーとして重要なことです。生きる支援を考えながら、ゲートキーパーについて一緒に学んでいきましょう。
佐久大学看護学部・大学院看護学研究科
教授 朴相俊(パクサンジュン)さん
○実際に受講した方々の声
初めてゲートキーパーという言葉を耳にし、難しく専門的な知識がいるものだと思っていました。
説明を聞き、その役割と重要性がよくわかりましたし、普段、おしゃべりはよくしますが「傾聴」という形で話を聴くことが無かったので、良い体験ができました。
受講を通じて私にもできることだと思いました。これからは会話を大切にし、変化があれば気付けるようにしたいです。
ゲートキーパーは自殺対策の取り組みと聞き、重い内容のものだと思っていました。
「気持ちを尊重して耳を傾け、否定せずに受け止める」ことは、頭で理解はできても実行することは難しく、訓練や経験が必要だと感じました。
今後は身近な方と信頼関係を築き、悩みや感情を表に出せる環境づくりを心掛けていきたいです。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>