
■健康は健口(けんこう)から
お口から始めるフレイル対策
◆オーラルフレイルをご存じですか?
体と同じで、加齢に伴って口の機能も衰えます。これまでのようなむし歯や歯周病の予防だけでなく、口の機能の衰えを予防することが健康寿命の延伸につながります。
○まずは、自分のお口をcheck!
・自分の歯が19本以下である はい いいえ
・半年前と比べてかたいものが食べにくくなった はい いいえ
・お茶や汁物などでむせることがある はい いいえ
・口の渇きが気になる はい いいえ
・普段の会話で言葉をはっきりと発音できないことがある はい いいえ
・1年以上歯医者に行っていない はい いいえ
「はい」に○が付く場合、口の機能の衰え(オーラルフレイル)が疑われます。
参考:オーラルフレイル3学会合同ステートメント
◆中野市民のお口事情
~後期高齢者を対象とした歯科健診の結果から見えてきたこと~
○歯周病に至る恐れのある方が8割
歯周病は歯を失うだけでなく、肺炎や認知症の発症とも関係があります。
○入れ歯を使っている方、かたいものが食べにくいという方が多い
かたいものが食べにくいのは、歯の本数の問題だけでなく、舌の筋力やかむ力の低下など口の機能の衰え(オーラルフレイル)が考えられます。
このまま放っておくと…
かめない⇒低栄養⇒身体の衰え⇒要介護状態
このようにオーラルフレイルは全身に悪影響を与えます。決して大げさではありません!
放っておくと大変なことになります…
でも大丈夫!オーラルフレイルは予防と改善が可能です!
◆今からでも遅くない!オーラルフレイル対策!
(1)定期的に歯科健診を受けましょう
もちろん普段の口のお手入れも重要です。常に口は清潔に保ちましょう!
(2)お口を積極的に使いましょう
口の体操をしたり、よくかむ、笑う、話す、歌うこともオススメです。
(3)一般介護予防事業「お口きたえて体も元気教室」に参加しましょう
口を使ったゲームや体操で楽しく口の機能を鍛えます。(65歳以上の方対象)
○金山歯科医院 金山先生
オーラルフレイルは知らない間に少しずつ進行します。年に1回以上は歯医者さんに行って口の健康を保ちましょう。
○教室参加者 岩本さん
9年前に教室で「口が衰える」ということを知り、それから毎朝「パタカラ体操」など、教わった口の体操を行っています。おかげで80代の今もかむ・飲む・話すことに困っていません。
これからも続けていこうと思います。
◆やってみよう! パタカラ体操
8回×2セットを目安にそれぞれの発音を素早く繰り返しましょう
○発音のポイント
(1)「パ」…唇をはじくように
(2)「タ」…舌先を上の前歯の裏につけるように
(3)「カ」…舌の奥を上あごの奥につけるように
(4)「ラ」…舌を丸めるように
むせを予防したり滑舌が良くなります
他にも歯科衛生士による口の健康講座の開催、訪問での指導、個別相談などを行い、皆さんの健口(けんこう)をサポートしています。
詳細は高齢者支援課までお問い合わせください。
お口の健康を守ることが心も体も元気にする第1歩です!
今日からオーラルフレイル対策を始めましょう!
問合せ:高齢者支援課
【電話】22-2111(内線366)
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