文字サイズ
自治体の皆さまへ

ふくしいな-きらきらちいきびと

56/63

長野県伊那市

■すべては地域(現場)にある
東春近田原在住 阿部睦夫さん(69歳)

3月まで2年間、田原区地域社会福祉協議会の会長を務められていた阿部さんは、「地域社協活動の原点は、困りごとを抱えた方々の支援。一人ひとりの声を聴くために、日頃から地域を回っていたんだ」と語ります。
普段から田原に暮らす子どもから高齢者まで、多くの方々に心を寄せ、日々関わりを持っています。日課となっているお孫さんとの散歩のついでに、ひとり暮らしの高齢者に声を掛け、冗談交じりの会話を楽しんでいます。「プライベートな部分(困りごとなど)に一歩踏み込むには、日頃から顔を合わせ、いろいろな話しをすることが大切。日々の積み重ねがあるからこそ、一歩踏み込めるんだ」と語ります。
子どもたちと秘密基地を作ったり、自転車で冒険に行ったりすることもあるそうです。「今の私たちができることを、子どもたちにやってあげたい。それに子どもたちと遊ぶの楽しいんだよな」と、優しい笑顔で話してくださいました。
「子どもたちと高齢者の家に敬老の日で訪問した時に、涙を浮かべて喜んでくれて、この2年間は苦労することも上手くいかないこともあったけど、そんな場面に立ち会うと胸が熱くなるよな。いい経験をさせてもらった」と語る阿部さん。会長を退いた今もお孫さんと散歩をしながら住民に声を掛け、田原に暮らす人々にそっと寄り添っています。

▽地区担当地域福祉コーディネーターより
真剣な眼差しと、時折見せる笑顔で、地域への思いを語ってくださる阿部さん。私自身もコーディネーターとして学ばせていただくことが多くあります。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU