伊那市の令和4年度決算がまとまりました。決算からわかる市のお金の身近な使い道について、お伝えします。
■1.令和4年度決算の全体像
●一般会計
市の財政は収入(歳入)と支出(歳出)で成り立っています。歳入は、420億6,542万円で、緩やかな景気回復等により市税が3.6%増加した一方で、地方交付税や国庫支出金、市債(新たな借入)等の減少によって、歳入全体では前年度比5.4%の減少となっています。
一方、歳出は、405億7,465万円で、前年度の大型事業(公営住宅、西春近公民館、新山保育園の建設)が終了したことによって、歳出全体では前年度比6.0%の減少となっています。
歳入と歳出の差額約15億円は、令和5年度に引き続いて実施される建設事業等の繰越事業に約5億円を活用し、残りの約10億円については、繰越金として令和5年度の事業に活用されます。
[歳入][歳出]差引 14億9,077万円
●特別会計等
市では6つの特別会計(財産区を除く)と3つの企業会計を設けています。特別会計とは、特定の事業を行うための、特定の収入と特定の支出による会計で、企業会計とは、料金などの事業収益で運営される会計です。
▽特別会計(税込)
※一般会計繰入金により、差引0円になっている会計。国民健康保険直営診療所特別会計は12万円を令和5年度に引き続き実施する繰越事業で活用予定。
▽企業会計(税込)
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